隠岐の海、121年ぶり島根出身の三役

 「大相撲夏場所・番付発表」(5月12日初日、両国国技館)

 日本相撲協会は25日、大相撲夏場所の新番付を発表した。新小結の隠岐の海が島根県出身では1892年夏場所の谷ノ音以来、121年ぶりの新三役となり、東京・墨田区の八角部屋で喜びを口にした。春場所で24回目の優勝を飾り東横綱に戻った白鵬、新入幕の大喜鵬、千代鳳、誉富士、東龍も所属部屋など都内各地で会見した。

 隠岐の海は、島根県から121年ぶりの新三役を果たし「すごくうれしい。これで一つ名前を残せるのかな」と感慨深げだった。190センチの長身と甘いマスクで大器と期待され続けた。ようやく三役の壁を乗り越え「簡単にはいかないが大関を目指しますよ。今場所は2桁が目標」と、さらなる飛躍を誓った。

 先場所は前へ出る相撲で11勝して敢闘賞を獲得。師匠の八角親方(元横綱北勝海)から稽古量の少なさを指摘され続けてきたが「やることはやっているので。自分はオレ流でいきます。これで何でも言える」と自信を口にした。

 日本海に浮かぶ隠岐島からは初の関取として話題になった隠岐の海。新三役でも121年ぶりとなり、八角親方からは「地元の期待を背負っているので頑張ってほしい」とハッパをかけられた。

 通例なら場所初日は東横綱、白鵬との対戦が濃厚。白鵬が今場所で警戒する力士に挙げたことを伝え聞くと「稽古総見を乗り切りたい」と苦笑い。27日の稽古総見で横綱にかわいがられることを警戒しつつ「集中して頑張りたい」と、場所に向けて気合を入れ直した。

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