「大相撲初場所５日目」（１７日、両国国技館）

　これ以上星を落とすわけにはいかない。白鵬は２大関を下して勢いに乗る小結栃煌山をきっちり退けて１敗をキープした。相手のいなしにやや体が泳ぐ場面もあったものの、張り手から２本差してもろ差し。腰を下ろして寄り切った。「体が反応して、ついていくだけ。勝った相撲は満足のいく内容が取れていますから」と序盤戦を振り返った。

　これで横綱としての勝ち星が４３３勝になり、曙（現プロレスラー）を抜いて史上単独６位になった。「若貴時代というひとつの時代を引っ張ってきた人を超えたことはうれしいですね」と静かに喜びをかみしめる。久しぶりの東京場所Ｖへ、さらにペースを上げていく。