インドネシア、東京の面積が焼失 森林火災、隣国も被害
【ジャカルタ共同】インドネシア各地の森林や泥炭地で火災が相次ぎ、今年1~7月に東京都とほぼ同じ面積が焼失した。野焼きによる農園開発やごみの焼却が多発して延焼。煙害は隣国マレーシアにも及ぶ。消防隊や軍では手が足りず、日本の陸上自衛隊が消火活動のため派遣された。乾期が続く中、被害拡大への警戒が強まる。
火災はカリマンタン島やスマトラ島などで発生。林業省によると、今年7月までの焼失面積は計約2千平方キロで、年間約2万6千平方キロが焼けた2015年と比べると被害は限定的だが、昨年同期を大幅に上回る。
森林火災の専門家パンジャイタン氏は「草木を焼き払う開墾や火の不始末が主な原因」と語る。
野焼きは法律で原則禁止されているが、伐採するよりも安く早いため後を絶たない。警察は今年1月~9月3日、森林火災などを起こした疑いで112人を容疑者として特定した。火を使った土地開発が最も多かった。
今年はエルニーニョ現象が発生。インドネシア気象当局は、乾燥が強まり9月にかけて火災リスクが高まるとみる。
