中国、東シナ海の漁解禁 過去に民兵訓練、日本注視
【石獅共同】沖縄県・尖閣諸島や台湾海峡を含む東シナ海で中国が設けた禁漁期間が16日に一部で明け、福建省石獅市の漁港から多くの漁船が出港した。昨年12月以降に中国漁船が東シナ海の日中中間線付近の海域で結集したことが確認されており、専門家は海上民兵による大規模訓練だったと分析。日本政府は漁船の動向を注視している。
16日正午(日本時間午後1時)に5月から続く禁漁が明けると、台湾対岸にある石獅市の祥芝中心漁港から漁船が爆竹を鳴らしながら次々と出港した。漁師の一人は「この漁港にも海上民兵の漁師はいる」と証言した。
地理空間情報を分析するingeniSPACE社(台北)によると、昨年12月に東シナ海の日中中間線の中国側海域で、中国の漁船約2千隻が南北約470キロにかけ集結。今年1月には漁船約1500隻が中間線をまたぎ、南北400キロにわたって並んだ。
この動きを研究する同志社大の毛利亜樹准教授(現代中国研究)は「訓練は浙江省、福建省などの漁船が参加した。当局は漁師を海上民兵とする組織化を進めている」と分析する。
