島国ナウル、「ナオエロ」に改称 南太平洋、ナウル語の呼称に

 【シドニー共同】南太平洋の島国ナウルの政府は29日、国名をナウル語の呼称「ナオエロ」へ改めたと発表した。国名変更のため実施を予定していた国民投票については取りやめた。政府は、5月に改称に必要な憲法改正を終えた後も国民投票を実施する方針を示していたが、ナオエロの呼称が既に国内で用いられるなど「新たな名称ではない」として、国民投票は不要との立場に転じた。

 「ナウル」の名称は、かつて外国人がナオエロを正しく発音できなかったことから広まったとされる。

 改称により、国名の英語表記は「Naoero」となり、国名コードも「NRO」に変更した。政府は、国名変更を国連や各国に通知しており、変更に向けた手続きが既に始まっていると説明した。

 ナウルは総面積約21平方キロ、人口約1万2千人の小国。ドイツ領、オーストラリアなどによる委任統治、信託統治を経て1968年に独立した。太平洋戦争中に旧日本軍に占領された歴史もある。

 リン鉱石の輸出で繁栄したが、資源の枯渇で経済は低迷。現在は経済を支える主要産業に乏しく、主にオーストラリアからの財政支援に頼る。

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