英、「歴史の汚点」養子強制謝罪 「不道徳」未婚の母から引き離し

 【ロンドン共同】英国のスターマー首相は2日、南部イングランドで過去に未婚の母親から子どもを引き離し、強制的に他の家族に養子縁組させていた慣習について政府を代表して正式に謝罪した。英政府によると、主に1949~76年にイングランドと西部ウェールズで子ども計約18万5千人が被害を受けたとされる。

 スターマー氏によると、結婚せずに子どもを産むことは「不道徳」だとして、行政や宗教団体などが関与して養子縁組を強制していた。スターマー氏は議会で、国は母親や子どもを守るために十分な対策をしなかったと認めた。「われわれの歴史の汚点だ」とし、「組織的な過ちを深くおわびする」と述べた。

 政府は実の家族と子どもの再会や、影響を受けた人のメンタルヘルス(心の健康)の改善を支援するため、今後3年間で400万ポンド(約8億6千万円)を拠出すると発表した。

 強制的な養子縁組を巡っては、2013年にオーストラリア、18年にアイルランドで当時の首相が謝罪した。英国では北部スコットランドとウェールズの自治政府が既に謝罪している。

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