低所得国の未成年ネット被害深刻 性的画像受信など、英大学が分析
アフリカや東南アジアの中低所得国でインターネットを利用する12~17歳のうち、6人に1人は性的な画像を見せられたり、性的な会話を強要されたりする被害を1年間に1度は経験しているとする分析結果を英大学などがまとめた。未成年人口が多い地域の12カ国を調査したが、多くは被害を誰にも申告できていない実態も浮き彫りになっており、通報体制が不十分だと指摘している。
ネットが関連する性的搾取や虐待の被害調査は先進国に偏っており、中低所得国では実態を知るデータが不足している。チームは実態を明らかにすることで、具体的な対策につなげたい考えだ。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスなどは2020~21年、エチオピアやケニア、インドネシア、フィリピンなど12カ国の計約1万1900人を調査した。交流サイト(SNS)やオンラインゲームを通じて性的画像を送りつけられたのは10%、不快な性的発言を受けたのは8%だった。金銭や物品と引き換えに対面で性行為を要求された例も3%あった。
研究成果は英科学誌ネイチャーに掲載された。
