イランでの医療支援「瀬戸際」 国境なき医師団会長が警鐘
国際医療援助団体、国境なき医師団(MSF)のジャビド・アブデルモネイム会長は22日までに、中東情勢の悪化で、イランとレバノンの市民の状況は極めて厳しく甚大な被害を受けていると警鐘を鳴らした。米イスラエルの攻撃が続くイランでMSFが医療支援を続けられるかどうか「瀬戸際」にあるとも話した。東京都内で共同通信の単独取材に応じた。
MSFはイラン国内の3カ所で感染症対策や診察などの医療支援を行ってきた。アブデルモネイム氏によると2月末の交戦開始後、首都テヘランにあるMSFの診療所を一時閉鎖。他の2カ所は数日閉鎖した後に再開したが、交戦の影響が医療物資搬入に及んでおり、スタッフの安全確保も課題となっているという。
レバノンでは南部でイスラエル軍が侵攻を拡大し首都ベイルートへの空爆も強化、100万人以上が避難民となった。アブデルモネイム氏は「移動が難しい透析患者や妊婦の状況は深刻だ」と指摘。レバノン南部は「パレスチナ自治区ガザで見てきた光景とほぼ同じだ」と危機感を示した。





