イラン、米国と核巡る協議用意 外相が単独会見、日本の技術期待

 【テヘラン共同】イランのアラグチ外相は6日、首都テヘランで共同通信と単独会見し、核開発を巡るトランプ米政権との協議について「米国次第で再開する用意がある」と述べた。米イスラエルが6月に攻撃した核施設や周辺が放射性物質で汚染された恐れがあり国際原子力機関(IAEA)の査察再開の障害になっていると主張し、東京電力福島第1原発事故で除染の知見がある日本の技術支援に期待を示した。

 アラグチ氏が2024年8月に外相に就任した後、日本メディアとの単独インタビューに応じるのは初めて。

 米国はイランにウラン濃縮活動の完全停止を迫り、拒否するイランとの協議は中断している。アラグチ氏は核開発技術について「(イランが)多大な犠牲を払ってきた成果だ」と述べ、ウラン濃縮を断固として継続する方針を改めて表明した。

 平和目的の核開発は、イランが加盟する核拡散防止条約(NPT)で認められた権利だとして、米国に容認するよう要求した。

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