そ合氏「分子の非対称性に感動」 今年のノーベル化学賞に決定

 今年のノーベル化学賞が決まったそ合憲三・東京理科大名誉教授(76)が8日、共同通信の単独インタビューに応じ、授賞理由となった「不斉自己触媒反応」の研究を始めたきっかけについて「分子の非対称性を発見、研究を深めた(フランスの化学者)パスツールの取り組みに非常に感動したためだ」と語った。

 そ合氏は、右手と左手のような鏡映しの関係にある分子の片方だけが、自らを触媒に増殖する反応を発見。わずかな左右差が、化学反応により増幅される仕組みを解明した。「有機化学の長い歴史の中では初めてのこと。生命の起源と直結する問題だ」とその重要性を強調した。自然界では片方だけが大量に存在するが、なぜ偏りが生じるかは100年以上にわたり化学の謎だった。

 分子の片方は人体に有用でも、もう片方は毒になる場合もあり、医薬品などの製造では重要な役割を果たす。

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