絶滅危惧種「ヨウム」64羽放鳥 中部大、ウガンダで保全活動
国際的にペットとして人気が高い絶滅危惧種の大型インコ「ヨウム」の保全活動に取り組む中部大(愛知県)などのチームが、アフリカ・ウガンダで、6月までの約4年で計64羽の放鳥に成功した。トキやニホンライチョウの保全活動で培ったノウハウを応用。放鳥後、一部は野生群への合流が確認できたという。
中部大の牛田一成フェロー(71)は「地域住民に自立的に取り組んでもらえるよう、引き続きサポートしたい」と話す。
ヨウムは知能が高く言葉をよく覚えるため、ペット需要が高い。ただ、アフリカ各地での乱獲などで生息数が激減。野生のヨウムは2017年からワシントン条約で商業目的での国際取引が原則禁止された。しかしチームによると、高値で取引されることから密猟や密輸は後を絶たない。
日本でも多くのヨウムがペットとして飼育されているが、寿命が約50年と長く、飼い主の高齢化で飼育が困難になるケースも増えている。牛田さんは「ヨウムの故郷が失われてしまうかもしれないことに目を向けてほしい」と話す。
