豪雨防ぐ人工降雨実験、世界初 富山湾で開始、制御50年までに

 海上で雨や雪を人工的に降らせることで陸地での豪雨災害を減らすことを目指す実験を、千葉大や富山大などの研究チームが1月、富山県の沖合で始めた。人工降雨の研究は世界で行われているが、豪雨を防ぐ目的の実験は初という。近年大雨による水害が増加傾向で、チームを率いる小槻峻司千葉大教授(気象学)は「将来的には雨雲が発生するタイミングや場所をコントロールする方法を確立したい」としている。

 政府が挑戦的な研究を支援する「ムーンショット型研究開発制度」の枠で、2050年までに気象制御の技術を確立し、被害の軽減を目指す。

 7~13日に計4回行われた実験は、豪雨災害を起こしやすい夏の積乱雲に似た性質を持ちながら、より低い場所で発生し予測が簡単な日本海の冬の雪雲を対象にした。小型プロペラ機で富山湾近海の上空約3千メートルからドライアイス計約30キロを最長2時間、数回に分けて散布。空や雲の様子を確認した。

 浜田篤富山大准教授(気象学)は「今回は予備実験という位置付け。オペレーション通りで大成功と捉えている」と話した。

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