「基礎研究への支援訴えたい」 ノーベル賞坂口さん会見

 ストックホルムのノーベル博物館を訪問し、椅子の裏に書いたサインを披露する北川進・京都大特別教授=6日(ロイター=共同)
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 【ストックホルム共同】ノーベル賞を受賞する坂口志文大阪大特任教授(74)がノーベルウイーク初日の6日、ストックホルム市内のカロリンスカ研究所で公式記者会見し「ノーベル賞選考委員会は基礎研究を高く評価した。社会に医学研究の重要性を認識してもらうことで、基礎研究への支援が必要だと訴えたい」と述べた。

 共同受賞者に選ばれた米のメアリー・ブランコウさんとフレッド・ラムズデルさんも出席した。ラムズデルさんは「志文の仕事がなければ、われわれはこの場にいなかった」と坂口さんをたたえた。

 会見に先立ち、坂口さんは北川進京都大特別教授(74)と市内のノーベル博物館を訪れた。坂口さんは人気漫画「はたらく細胞」に登場する制御性T細胞の額入りのイラストを、北川さんは新材料「金属有機構造体(MOF)」をそれぞれ寄贈した。

 坂口さんは、はたらく細胞の英語版コミック本やネズミの置物なども贈った。受賞決定者が自身の業績にゆかりのある記念品を寄贈し、館内にあるカフェの椅子の裏にサインをするのが恒例だ。

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