日比、中古護衛艦の早期輸出合意 練習機は27年度中
【シンガポール共同】小泉進次郎防衛相は31日(日本時間同)、訪問先のシンガポールで、フィリピンのテオドロ国防相と会談した。海上自衛隊の中古護衛艦を巡り、退役後の速やかな輸出を確認。海自練習機「TC90」1機の2027年度中の輸出に向けて議論を進める方針でも大筋合意した。海洋進出を強める中国の抑止を念頭に、防衛面の連携を強化する。
フィリピンと輸出を協議中の護衛艦は、1989年以降に就役した「あぶくま型」。27年度ごろの退役が見込まれる。
日本政府は4月に防衛装備移転三原則と運用指針を改定し、殺傷能力のある武器輸出を解禁。あぶくま型は初の武器輸出案件となる可能性がある。
フィリピンは、陸上自衛隊のミサイル「88式地対艦誘導弾」や「03式中距離地対空誘導弾」にも関心を示す。小泉氏は会談後、記者団に「地対艦ミサイルを含め他の装備品の移転可能性についても議論していく」と述べた。
小泉氏は、シンガポール国防相とも会談。防衛産業・技術基盤などの分野で協力を推進する防衛当局間のワーキンググループの設置で合意した。
