防衛大校長に異例の元制服組起用 吉田圭秀前統幕長
防衛省は10日、退職する久保文明防衛大学校長の後任に、吉田圭秀前統合幕僚長を充てる人事を発表した。4月1日付。防衛大校長は、政治が軍事に優越するシビリアンコントロール(文民統制)の理念なども踏まえ、学者や官僚出身者が就くケースが多く、元制服組トップの起用は異例だ。
小泉進次郎防衛相は記者会見で「安全保障に関する豊富な知識、経験とリーダーとしての資質を備えている」と起用の理由を説明。「多様化、国際化する自衛隊の任務に対応できる人材育成を実現してほしい」と期待を示した。
幹部自衛官を育成する防衛大の校長交代は2021年4月以来。吉田氏は統幕長として、陸海空3自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」の創設(昨年3月)などに尽力した。久保氏は米国の政治外交史に精通する論客で、慶大や東大大学院の教授を経て第10代校長に就任していた。
【防衛大学校長】
吉田 圭秀氏(よしだ・よしひで)東大卒。86年陸上自衛隊。統幕長を経て25年8月から防衛省顧問。63歳。東京都出身。


