富山交番襲撃、元自衛官が黙秘 弁護側、強盗殺人罪の成立を争う
富山市の交番で2018年、警察官が刺殺され、奪われた拳銃で警備員が射殺された事件で、強盗殺人などの罪に問われた元自衛官島津慧大被告(30)は5日、富山地裁で開かれた差し戻し裁判員裁判(結城真一郎裁判長)の初公判で、名前や起訴内容への認否を問われ、いずれも黙秘した。弁護側は前回の裁判員裁判に続き、強盗目的を否定し、改めて強盗殺人罪成立を争うとした。
冒頭陳述で、検察側は交番に侵入して短時間で拳銃を奪っており、計画性があり、同罪の成立は明らかだと指摘した。
被告は21年に開かれた前回の裁判員裁判で一貫して黙秘し、二審には出廷しなかった。公の場に現れるのは約5年半ぶり。地裁は予備日を含め計16回の公判期日を指定し、12月8日に判決を予定している。
前回の裁判員裁判では、強盗殺人罪成立が否定され、殺人罪と窃盗罪を適用した上、無期懲役となった。二審名古屋高裁金沢支部はこれを破棄し、強盗殺人罪の成立を前提に審理をやり直すよう、地裁に差し戻した。最高裁も二審を支持し、再び裁判員裁判が開かれることになった。
