日本国籍、高裁も認めず 比残留2世の95歳

 太平洋戦争後にフィリピンに残された日系2世の女性、ロサリナ・カンバ・フェルナンデスさん(95)が日本国籍を求めた就籍許可申し立ての即時抗告審で、広島高裁松江支部は14日までに、日本国籍を認めなかった鳥取家裁米子支部の判断を支持し、抗告を棄却する決定をした。

 決定は9日付。支援団体「フィリピン日系人リーガルサポートセンター」が明らかにした。センターによると、最高裁に特別抗告する方針。

 フェルナンデスさんは戦前にフィリピンに移住した日本人と現地女性の間に生まれた。DNA型鑑定結果や記憶する名前から父が鳥取県伯耆町出身の神庭利太さん=1983年死去=であるのは明らかと訴えていた。

 高裁決定は、神庭さんがフェルナンデスさんの出生時に日本国籍で生物学上の父である蓋然性は高いとした一方、父母の婚姻など法律上の親子関係と認められる事実がないとして、認められないと判断した。

 フェルナンデスさんは24年にも東京家裁に申し立てたが、父母の婚姻関係の証拠が不十分として却下された。婚姻関係を証明する書類は戦争で焼失したという。

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