警察学校生の日常を垣間見る 記者が体験、鑑識や駆け足
「空き巣があり、住民の財布が盗まれた。至急現場へ急行せよ」。無線が響き、鑑識の3人班で出動する。住宅の外に犯人らしき足跡を発見し「石こう法」で採取した。6月上旬、長野県警察学校(長野市)で報道機関向けの体験入校があり、記者1年目の私(23)は県内の記者9人と、同世代の初任科生100人余りと1日を過ごし、警察官の卵たちの日常を垣間見た。
初任科生は午前6時半に起床し、5分後には朝礼に出る。記者たちもここから参加した。2時限目の授業は冒頭の鑑識。足跡を見つけると金属の板で囲い、水と粉状の石こうを手で混ぜて軟らかくし、流し込んだ。持沢良輔教官は「鑑識の失敗は現場破壊で、許されない」と力を込めた。
4時限目は、太陽が照りつける中、重さ約6キロの機動隊の盾を持ち、グラウンドを1キロ走った。山岸久美子校長補佐は並走しながら「かけ声!」と叫ぶ。私も「一、一、一、二、そーれ!」と独特のかけ声をまねて必死に走った。クラス最年少の松葉花帆巡査(19)は「当初はつらかった。励まし合いながら走り打ち解けてきた」と笑顔で語った。
