現場判断で安全装置無効化か 北海道スキー場ベルト死亡事故

 北海道小樽市の朝里川温泉スキー場で昨年12月、札幌市の保育園児後藤飛向ちゃん=当時(5)=がベルトコンベヤー状のエスカレーターに右腕や着衣を巻き込まれ亡くなった事故で、スキー場運営会社「Sasson」(小樽市)が設置した第三者委員会は30日、巻き込みを防ぐ安全装置が現場の判断で無効化されていた可能性があるとする調査報告書を公表した。

 報告書によると、雪詰まりでセンサーが誤作動しエスカレーターが頻繁に停止することを理由に、安全装置を無効化する運用が常態化していた。事故時も作動しない状態だった疑いがあるという。無効化は整備や保守を担当する現場責任者の独断で行い、施設の安全統括管理者らは知らされていなかったとしている。

 報告書では、安全装置の操作や緊急時の対応訓練が実施されず、救助が遅れた原因になったとも指摘。メーカーが求める監視員も配置していなかった。

 事故は昨年12月28日に発生。エスカレーターの安全装置は作動しなかったとみられ、飛向ちゃんの母親が近くの非常停止ボタンを押した。道警が捜査を進めている。

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