スロープカー急停止で骨折、長崎 観光名所の稲佐山、市公表せず
長崎市の観光名所・稲佐山の中腹と山頂を結ぶ「長崎稲佐山スロープカー」が先月、運行中に急停止し、乗客が転倒して骨折していたことが16日、スロープカーを所有する市への取材で分かった。市は、運営を委託する指定管理者から報告を受けていたが、公表していなかった。
市の担当者は「公表すべきか、考えが至らなかった」と説明した。鈴木史朗市長は報道陣の取材に対し、公表が遅れたことを陳謝した。
市によると、3月28日午後7時半ごろ、山頂に向かっていたスロープカーが突然停止し、70代の女性が転倒して救急搬送された。その後の検査で腰の骨が折れていたことが分かった。
スロープカーは先月、事故が起きる前にも2度、急停止していた。事故時も含め、部品の劣化による電気系統のトラブルとみて点検や補修をして運行を再開していたが、事故の後も急停止がさらに2度続いたため、今月5日から運休している。
市の担当者は「(急停止の後に)しっかりと点検して運転を再開したと考えている」と説明し、詳しい原因を究明する考えを示した。
