成田滑走路、29年の供用延期へ 用地9割弱取得も残りは交渉難航
新設・延伸工事が進む成田空港の滑走路について、供用開始時期が目標としていた2029年3月末から延期される見通しとなったことが31日、関係者への取材で分かった。9割弱の用地を確保したものの、残る土地で補償額が折り合わないなど交渉が難航。インバウンド(訪日客)を中心に航空需要が高まる中、計画変更の影響は多方面に及ぶとみられる。
関係者によると、新設するC滑走路(3500m)は少なくとも1年以上延期される見通し。近く成田国際空港会社(NAA)の藤井直樹社長が金子恭之国土交通相に報告する予定という。
NAAによると、20年1月に計画が国に許可され、25年5月から本格工事が始まった。B滑走路(2500m)の千m延伸とC滑走路新設で空港面積は約2倍の2297ヘクタールとなり、年間発着枠は現在の34万回から50万回に拡大。総事業費は約6700億円を見込む。
国は25年度中に用地確保のめどを立てるようNAAに指示。千葉県知事や周辺自治体の首長らでつくる協議会を立ち上げて確保を進めていた。
