栗城史多さん死去…指9本失った登山家、8度目の挑戦もエベレスト登頂の夢かなわず

登山家・栗城史多さんが死去しました。凍傷で手の指9本を失いながらも世界最高峰エベレストに挑み続け、8度目の挑戦で力尽きました。吉本興業と業務提携し様々なメディアに登場するなどした異色の登山家でした。

公開日:2018.5.22

栗城史多さん、エベレスト下山中に低体温で死去

2018年5月22日デイリースポーツ紙面

 世界最高峰エベレスト(8848メートル)の登頂を目指していた登山家の栗城史多(くりき・のぶかず)さん(35)の事務所は21日、栗城さんが遺体で発見されたと明らかにした。

栗城史多さん死去 指9本失った登山家 下山中に低体温症か

 ネパール山岳関係者によると、登頂を断念し、下山する途中で死亡したという。死因など詳しい状況は不明。栗城さんは2009年に初めてのエベレストに挑戦するも、ことごとくその壁にはね返され、今回が8度目の挑戦だった。

栗城史多さん死去 指9本失った登山家 下山中に低体温症か

 09年からエベレスト登頂に挑戦したが、いずれも失敗した。12年の挑戦では、凍傷で手の指9本の大部分を失った。

栗城史多さん死去 指9本失った登山家 下山中に低体温症か

 栗城さんは12日にエベレストのベースキャンプを出発。「苦しみも困難も感じ、感謝しながら、登ってます」と伝えた後の21日「体調が悪く、7400メートル地点から下山することになりました」と報告していた。

栗城史多さん死去 指9本失った登山家 下山中に低体温症か

吉本興業と業務提携、異色の登山家だった

2011年8月29日デイリースポーツ紙面

【2011年8月29日デイリースポーツ紙面より】
 登山家の栗城史多氏(くりき・のぶかず=29)が9月1日付で吉本興業に所属することになり25日、都内で会見を行った。23日に引退を表明した島田紳助さんとは“同僚”になることはなかったが、昨年8月に日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話」で共演。「すごいストイックだと思いました。本番までの緊張感がアスリートのようで。『山登りする人はアホな人が多いからな~』とおっしゃって」と紳助さんらしい毒舌トークを振り返った。栗城氏はエベレスト登頂を目指して、28日に日本を出発する。

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