栗城史多さん死去…指9本失った登山家、8度目の挑戦もエベレスト登頂の夢かなわず

登山家・栗城史多さんが死去しました。凍傷で手の指9本を失いながらも世界最高峰エベレストに挑み続け、8度目の挑戦で力尽きました。吉本興業と業務提携し様々なメディアに登場するなどした異色の登山家でした。

公開日:2018.5.22

2011年9月17日デイリースポーツ紙面

【2011年9月17日デイリースポーツ紙面より】
 よしもとクリエイティブ・エージェンシーに16日入った連絡によると、同社と業務提携している登山家栗城史多さん(29)のエベレスト登頂に同行していた山岳カメラマン木野広明さん(48)の死亡が、ネパール・カトマンズ市内の病院で確認された。同社によると、15日午前9時(日本時間昼)ごろ、標高5300メートルのベースキャンプ付近で木野さんが倒れているのを、ネパール政府関係職員が発見した。木野さんは鼻から出血し、心肺停止状態で病院に搬送された。司法解剖して死因を調べる。

11年には「カラスに食料を食べられ」登頂失敗

2011年10月13日デイリースポーツ紙面

 単独無酸素での世界7大陸最高峰制覇を目指し、残る世界最高峰エベレスト(8848メートル)に挑んでいた登山家の栗城史多(くりき・のぶかず)氏(29)が12日、登頂を断念した。業務提携しているよしもとクリエイティブ・エージェンシーによると、栗城氏は今月3日、高所順応で7800メートル地点に上がった際、荷物を地中に埋めたが、12日に同地点に到達したところ、食料などがカラスに食い荒らされ、テント用ポールもなくなっていたため、下山を決めた。先月16日には、同行していたカメラマン・木野広明氏が亡くなるアクシデントにも見舞われていた。

若き挑戦者の死に「ただただ悲しい」「どうして」

乙武洋匡氏

 親交が深かった栗城さんの死に作家の乙武洋匡氏はツイッターで「悲しい。ただただ悲しい。栗城さん、もっとたくさんお話したかったよ…」とすぐさま反応。元陸上400メートルハードルの為末大氏もツイッターで「どうして」とショックをにじませた。

指9本失った登山家・栗城さん死亡 乙武氏「ただただ悲しい」為末氏「どうして」
三浦雄一郎氏、急死の栗城さんを悼む「チャレンジする素晴らしさ伝え続けた」

 冒険家で登山家の三浦雄一郎氏が22日、TBS系「ビビット」で、21日にエベレスト下山中に低体温症で亡くなった栗城史多氏について「気さくな、いい青年でした」とその死を悼んだ。

三浦雄一郎氏、急死の栗城さんを悼む「チャレンジする素晴らしさ伝え続けた」

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