平和賞ピレイ氏、ICC制裁批判 「違法な妨害」、共同通信と会見

 【ハーグ共同】今年のノーベル平和賞受賞が決まったナバネセム・ピレイ元国連人権高等弁務官(85)は13日、オランダ西部ハーグで共同通信と単独会見した。米国による国際刑事裁判所(ICC)への制裁を「司法の独立に対する違法で容認できない妨害だ」と痛烈に批判。米国が世界に目を向けず「自国と地域の利益を優先している」と述べ、国際社会との協調を求めた。

 ノルウェーのノーベル賞委員会が「国際法の偉大な守護者」と称賛したピレイ氏は、戦争犯罪を見逃さないことで平和構築に貢献してきたICCを「加盟国がより強く、支えると主張しなければならない」と訴えた。米制裁により危機に直面するICCが、活動停止に追い込まれないようにするため、日本を含む国際社会に支援強化を呼びかけた。

 ピレイ氏は南アフリカ出身で、ICC創設期に裁判官を務めた。ノーベル賞委は9日「包括的な国際法秩序の実現へ先導的な役割を果たした」として、ピレイ氏に平和賞を授与すると発表し、法の支配は「紛争を非暴力的に解決する体制の基盤」としていた。

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