日販、米AI企業に書籍販売 出版社側は反発

 人工知能(AI)開発を手がける米アンソロピックに取次大手の日本出版販売(日販)が書籍を大量に販売していた可能性があるとして、出版社でつくる「日本書籍出版協会(書協)」が、日販グループホールディングスに事実確認を求める質問状を送っていたことが6日分かった。同社は6日までに販売を認める内容の回答をした。

 アンソロピックは書籍をAI学習に用い、裁断してスキャンした後は廃棄処理しているとみられ、出版社側に懸念が広がっているという。

 出版関係者によると、質問状は9月17日付で、販売した書籍に書協会員社の刊行物が含まれているかを明らかにすることや、版元の許諾を得ずに海外の事業者に書籍を大量に販売することへの見解を示すよう求めている。

 出版関係者によると、日販側は6日までに書協に書面で回答。海外事業を手がけるグループ会社が2024年12月から約1年にわたり、アンソロピックに書籍を販売したことを認める一方、AI学習への利用を目的とした購入とは認識していなかったという。

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