決済代行の全東信、粉飾決算疑い 債務超過600億円以上か

 破産手続きに入ったクレジットカード決済代行の全東信(大阪市中央区)が、業績悪化を隠すために約20年前から決算を粉飾していた疑いがあることが9日、大阪地裁に提出した破産申立書などで分かった。2026年3月期で600億円を上回る債務超過に陥っていたとみられる。

 申立書や金融業界の関係者によると、預金残高の水増しが約170億円、架空債権は約154億円といった手法で粉飾していた可能性があるという。飲食店など加盟店への未払い立て替え金約217億円も負債に計上していなかった。

 帳簿上では、26年3月期決算の純資産は約24億円だったが、実際は約605億円の債務超過だったという。

 東京商工リサーチによると、全東信は6日付で大阪地裁から破産手続きの開始決定を受けたが、企業としての機関決定が困難な場合などに用いる「準自己破産」の手続きだった。破産申立人は全東信の代表者で、申請時の債権者は115人、負債総額は約1151億円だった。7月以降、飲食店に対して約50億円の未払い金もあり、負債総額はさらに膨らむとみられる。

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