自民圧勝、単独3分の2超 中道惨敗、幹部落選相次ぐ
第51回衆院選は8日に投票、即日開票された。自民党は公示前から大きく伸ばして単独で定数465の3分の2(310)を超える議席を獲得し、圧勝した。日本維新の会との連立による第2次高市内閣が発足する。中道改革連合は公示前の167議席から50議席を割り込む惨敗を喫した。立憲民主党出身の幹部やベテランの落選が相次いだ。参政党は議席を大幅に増やした。チームみらいは衆院で初の議席を獲得し躍進した。共産党、れいわ新選組は後退が確実だ。
一つの政党が単独で3分の2以上の議席を獲得するのは戦後初めて。与党の3分の2は2017年の衆院選以来。高市早苗首相(自民総裁)は18日にも特別国会で第105代首相に選ばれ、直ちに組閣に着手する。首相は8日のテレビ番組で、「公約を確実に実行していく」と強調した。
与党は参院で過半数割れしているが、参院で法案を否決されても衆院で3分の2以上の賛成により再可決し、成立させることが可能になる。特別国会ではインテリジェンス(情報活動)機能強化に向けた「国家情報会議」創設などの公約実現を図る方針。3分の2は憲法改正の国会発議に必要な議席数で、改憲論議も主導する構えだ。
自民は接戦区でも中道などの野党に競り勝ち、30都県の小選挙区で議席を独占した。福井2区を制した無所属前職の斉木武志氏を追加公認。与党系無所属の3氏が勝利した。中道は安住淳共同幹事長、本庄知史共同政調会長、小沢一郎、岡田克也両氏らが落選した。野田佳彦共同代表はラジオ番組で、引責辞任を示唆した。
9日午前3時現在の獲得議席は、自民315(公示前198)、中道47(同167)、維新35(同34)、国民民主党28(同27)、共産3(同8)、れいわ0(同8)、減税日本・ゆうこく連合1(同5)、参政13(同2)、日本保守党0(同1)、みらい9(同0)となっている。社民党は国政選挙で初めて議席を得られなかった。
共同通信が9日午前3時現在で集計した衆院選の推定投票率は56・23%で、前回を2ポイント程度上回る可能性がある。期日前投票の投票者数は約2701万人で、国政選挙で過去最多となった。
首相は1月召集の通常国会冒頭で衆院解散に踏み切った。通常国会冒頭での解散は1966年以来60年ぶり。真冬に当たる2月の衆院選は90年以来36年ぶりとなった。
11党などから1284人が立候補した。そのうち女性比率は過去最高の24・4%(313人)だった。
