香港政府ナンバー3の訪日中止 高市答弁に反発する中国に同調
【香港共同】香港政府ナンバー3の陳茂波財政官が今月中旬に予定していた訪日を中止したことが6日、複数の関係者への取材で分かった。香港の高層住宅群で大規模火災が発生した11月26日以前に中止を日本側に伝えたという。高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に反発する中国に同調したとみられる。
香港政府は既に在香港日本総領事館との公的交流の多くを停止しており、双方の関係冷え込みが懸念されている。
関係者によると、陳氏は東京都内のホテルで今月17日に開かれる「昼食講演会」で基調講演を行う予定だった。講演会は香港貿易発展局の主催で日本と香港の貿易促進を図る狙いで計画されていたが、陳氏の訪日がなくなったため講演会自体も中止になった。
講演会には日本の政財界などから200人近くが参加する予定で、赤沢亮正経済産業相にも出席を要請していたという。
陳氏は香港政府で経済政策を担当。李家超行政長官、陳国基政務官に続く政府ナンバー3に位置付けられている。
