旧統一教会、田中会長が辞任へ 高額献金問題で謝罪表明も

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長が辞任する方針を固めたことが5日、関係者への取材で分かった。近く正式に発表し、高額献金問題などについて謝罪も表明する。

 田中氏はこれまでの取材に、裁判対応などが落ち着けば辞任する方針を示していた。東京高裁で、教団に対する解散命令請求の審理が11月に終結したことや、元信者らの申請を受けて補償の可否を判断する第三者委員会を10月に設置したことで、対応に一区切りがついたと判断したとみられる。

 教団の担当者は取材に「記者会見する方針だが、現時点で公表できることはない」としている。

 田中氏は北海道出身で、副会長などを経て2020年10月に会長に就任。母親が教団信者の山上徹也被告(45)が逮捕された22年の安倍晋三元首相銃撃事件や、教団への解散命令請求などに対応してきた。田中氏はこれまで、記者会見や取材で高額献金問題について「おわび」を表明する一方、謝罪は否定してきた。

 勅使河原秀行・教会改革推進本部長は10月、報道陣の取材に、幹部交代や謝罪の必要性に言及していた。

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