「もう描けない」憧れていたデザイナー職を辞めた女性 好きを仕事にしたことが心の重荷になっていた【漫画】
好きだったことを仕事にしたことで、以前のように楽しめなくなってしまうという経験をした人は少なくないでしょう。佐々木ささみさんがInstagramに投稿した『憧れていたデザイナーを辞めた理由』は、仕事をするなかで好きだった絵が描けなくなってしまった経験を描いています。
もともと絵を描くことが好きだった作者は、必死の就活の末に雑貨のデザイン職に就きました。しかし、仕事として絵に向き合うようになると、劣等感や焦り、上司からの言葉など、さまざまなことが重なっていきます。そして、いつしか作者は絵を描けなくなってしまいました。
好きだったはずなのに、「もう描けない」と感じるほど、絵を描くことが苦しくなってしまいます。ところが、この仕事を辞めると作者はすぐに絵を描けるようになりました。それ以来、絵を描くことへの抵抗感がなくなり、修正することも難なくできるようになったそうです。
この状況に作者は「批判などのストレスへの恐怖で絵が描けなくなったのなら、退職後も絵が描けないはずなのに、なぜ今は描けるのか?」と不思議に思います。これをカウンセラーに相談すると、クリエイティブ分野であるデザイナーはセンスや内面が反映されるため「比べやすい人、萎縮しやすい人は力を出しにくいかも」と言われました。この言葉に作者は、自分がそれに当てはまることに気づくのでした。
同作について、作者の佐々木ささみさんに話を聞きました。
■「もう絵が描けない」好きだったものが苦しくなったとき
ー仕事をする中で、劣等感や焦り、上司からの言葉など、さまざまなことが重なって絵が描けなくなったとのことですが、「もう描けない」と感じたときは、どんな気持ちになりましたか?
焦りや悔しさを感じていました。「好きだった、唯一の取り柄だった絵も描けない=自分には何もない」ように思えてしまって、かなり苦しかったです。
ーカウンセラーの人から話を聞いて、初めはどのように感じましたか?
ホッとしました。デザインやイラストの仕事そのものに適性がないと言われたわけじゃないということと、自分でも気になっていた比較対象に対する劣等感を避けてもデザインの仕事はできると教えてもらえたので、「良かった…」って思いました。
ー「絶対デザイン職」という考えを手放したら楽になったとのことですが、そこから仕事や働き方に対する考え方はどのように変わりましたか?
仕事を選ぶときに「何の仕事をするか」だけではなく、「どんな環境なら素の自分でいられそうか」を考えるようになりました。選択肢が増えて、以前より気持ちが楽になりました。
(海川 まこと/漫画収集家)
