子どもの夏休み、おこづかいは7割超が「3000円未満」 親子で使い道に大きなギャップも
夏休み期間は子どもたちにとって、お祭りや旅行、友達とのお出かけなど、お金を使う機会が増える時期です。株式会社miraii(東京都中央区)が実施した「夏休みの子どものおこづかい・お金の使い方」に関する実態調査によると、夏休みのおこづかいの予算事情や、親が期待する使い道と子どもが実際に使いたいものとの間に大きな意識差があることが分かりました。
調査は、小学生の子どもを持つ保護者70人を対象として、2026年7月にインターネットで実施されました。
まず、「夏休みに子ども専用のおこづかいや、自由に使えるお金を用意する予定」について聞いたところ、「用意する」は32.8%。「用意しない」が38.6%、「未定」が28.6%となり、夏休みだからといって、必ずしも特別なおこづかいを用意する家庭ばかりではないことが分かりました。
また、「子どもが夏休みに自由に使える予定の金額」では、「1000円未満」(35.7%)や「1000~2999円」(37.1%)に回答が集まり、約7割が「3000円未満」でした。
さらに、「『夏休みだから』と特別におこづかいを増額する予定はありますか」と聞いたところ、「通常と変わらない」が77.1%。「増額する」は22.9%にとどまりました。
この調査で最も際立ったのが、親が使ってほしいものと子どもが実際に使いたいもののギャップです。
親が「子どもに使ってほしいもの」は、「本(読書)」(62.9%)、「友達との遊び」(45.7%)、「自由研究・勉強」(31.4%)がトップ3となった一方、「ゲーム・課金」や「推し活」は5.7%にとどまりました。
親としては、せっかく自由に使えるお金なら、読書や勉強、経験など、子どもの将来につながることに使ってほしいという思いがあるようです。
ところが、子ども自身が「夏休みにお金を使いたいもの」を聞くと、「お菓子・食事」(50.0%)や「友達との遊び」(44.3%)、「ゲーム・課金」(37.1%)と、親の希望とは少し違った結果になりました。
「その中で、一番お金を使いたいもの」では、「ゲーム・課金」(32.9%)、「おもちゃ・グッズ」(21.4%)、「友達との遊び・お出かけ」(18.6%)が上位に挙がったほか、「貯金・将来」(7.1%)という意見も見られました。
自由回答には、「友達とおそろいのものを買いたい」「ライブに行くために使いたい」「欲しいもののために貯金したい」といった具体的な声も寄せられており、子どもたちのおこづかいは単なる買い物ではなく、人とのつながりや趣味、将来の楽しみを実現するための手段として捉えられていることが分かります。
「親が子どもに使ってほしいもの」と「子どもが実際に使いたいもの」の比較を見てみると、親が使ってほしいものの第1位である「本」は62.9%に達したのに対し、子ども自身が使いたいと答えた割合は17.1%にとどまり、45.8ポイントもの開きが生じました。
また、「ゲーム・課金」に関しても、親が使ってほしい割合(5.7%)に対し、子どもの希望(37.1%)と31.4ポイントの差が開いています。親は学びや成長につながる消費を求めるのに対して、子どもは「今自分が楽しめること」を優先したいという本音が浮き彫りになりました。
一方で、親子の意識が一致した項目もあります。
「友達との遊び」については、親が「使ってほしい」と答えた割合が45.7%、親が「子どもは使うと思う」と予想した割合が44.3%、子ども自身の希望も44.3%でした。
親も子どもも、友達と遊ぶためにお金を使うことについては、比較的肯定的に捉えていることが分かります。
次に、「おこづかいを通じて、子どもにどんな力を身につけてほしいですか」と聞いたところ、「計画性」(74.3%)、「金銭感覚」(67.1%)、「自分で考える力」(61.4%)が上位となり、単純に「貯金をしてほしい」「お金を増やしてほしい」というよりも、限られたお金をどう使うかを自分で考える力を身につけてほしいという保護者の思いがうかがえました。
興味深いのは、子どもに「計画性」や「金銭感覚」を身につけてほしいと考える一方で、「夏休みのお金の使い方について親子で話し合う予定がある」とした家庭は31.4%にとどまり、「未定」は50.0%、「ない」が18.6%という結果になったことです。
子どもの金銭感覚を育てたいと考えていても、実際にお金について話す機会を決めている家庭はまだ多くないようです。
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調査からは、夏休みのおこづかいを巡る親の「成長してほしい」という期待と、子どもの「楽しみたい」という純粋な気持ちの双方が見えてきました。
おこづかいをただ渡すだけでなく、「今何が欲しいのか」「どう使えば計画的に楽しめるか」を親子で話し合う時間をつくることこそが、子どもの計画性や金銭感覚を育む第一歩になりそうです。
