魔物の討伐は何もかも「偶然」ということに 妖精はステッキをわざと落とし、謝礼は「募金」扱い…グレーゾーンだらけの魔法少女【漫画】
社会には、違法そうで違法ではない『グレーゾーン』が数多く存在しています。しかしそれは、魔法少女や妖精の世界でも一緒なのかもしれません。ギャグ漫画家・銀河セレモニー☆☆☆さんの作品『グレーゾーンの魔法少女』では、そんな魔法少女の裏事情が描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、あわせて約18.5万いいねが寄せられました。
ある日、街中に魔物が出現したため、妖精がとある少女のもとにやってきました。妖精は「魔物を倒すためステッキを拾い魔法少女に変身するニョ~!」と言い、ステッキを地面に落とします。
少女がその理由を問うと、どうやら妖精は人間への直接関与が禁じられているため、地面に落ちたステッキを偶然拾ったという形にしているとのことでした。少女は思わず、「なにそのグレーゾーンの魔法少女」とツッコんでしまいます。
また、どうやらこの魔法ステッキは、14日間人間が持っていると人間界のものとして扱っていいそうです。さらに少女は、母親の病気を治す魔法もできるかどうか問うと、妖精は「魔物討伐以外の魔法の使用については我々公式側はダメと回答するしかないニョ」と言いつつ、「偶然ステッキ下部の目的外使用のロックが外れないように気を付けるニョ」と遠回しに回答するのでした。
そして、いざ魔法少女に変身した少女。服も華美なものではなくグレーで驚きますが、これは派手なデザインの服にすると無駄遣いだとクレームが来るからなんだとか。
その後、魔法少女はなんとか魔物を討伐しますが、妖精から「これはほんの気持ちニョ!」と地面に封筒が置かれます。しかしこれはあくまで現地人への募金であって、労働への対価ではないそうです。
魔法少女は、戦闘の影響もあってかどうやら腕が痛いようです。これは昔の事故の後遺症だと話しますが、妖精は「これは独り言だけど」と付け加えたうえで、この痛みは魔法の反動のせいと意識するだけで治癒の対象になると言いました。
どうやら魔法少女の世界にも、肩こりではなく寝違えと申告したら保険対象になるようなシステムがあるようです。
その後、魔法少女が討伐した魔物は銀色の玉へと変化していきました。妖精によると、この銀色の玉は魔法の宝石・マジカルジュエルに変換できるそうです。このマジカルジュエルは魔法少女に新しい力をあたえるそうですが、なぜかみんな使わずに「交換所?というところで願いと交換?にいく?人が多いニョね~?」と妖精は話します。魔法少女は「なんでだろうね~」と言いつつ、マジカルジュエルに変換して集めてみようと考えるのでした。
読者からは「魔法少女も大変だ」「妖精さんの苦労がうかがえる…」などの声が寄せられています。そこで、作者の銀河セレモニー☆☆☆さんに話を聞きました。
■本当にアウトなことは書かないように気を付けている
-魔法少女と、現代社会のグレーゾーンをテーマに描いたきっかけについて教えてください
アニメでよく見る魔法少女と妖精の契約について、パロディしたことが始まりです。会社員時代の経験も踏まえて描いてます!
-作品を描くうえで、取り扱うネタや話題など意識した部分はありますか?
さすがに本当にアウトなことは書かないように気を付けています!
-さまざまなグレーゾーンが読んでいて楽しくなる作品でした!
現在、『グレーゾーンの魔法少女』は自身のXで連載中です! ツイ4にて『ニセ教養お姉さん』も連載しています。どちらもグレーな人たちの曖昧な日々を描くコメディです! よろしくお願いいたします!
(海川 まこと/漫画収集家)
