最大20%改善も! 車の燃費を良くする方法 「運転」「車の状態」「環境」を見直しエコドライブの達人に

燃費は、運転・車の状態・環境の3つを工夫することで改善できます。本記事では、燃費を良くするエコドライブのコツや車の整備方法、走行環境の改善対策を徹底解説します。エアコンの影響や燃費改善グッズの費用対効果についても解説していますので、参考にしてください。

■車の燃費を良くする方法とは?

車の燃費を良くするには、「運転」「車の状態」「環境」の3つを見直すことが重要です。

・燃料の浪費を抑える「運転」をする

・「車の状態」を適切に保つ

・車に負担をかける「環境」を避ける

これらを意識すれば、一般的に5~20%ほどの燃費改善を期待できます。

■運転で燃費を良くする方法5選

運転方法を見直すだけで、燃費は5~10%、条件によってはそれ以上に改善する可能性があります。

▽(1)急発進や急加速をしない

急発進や急加速はエンジンに負荷をかけ、燃料を一気に消費します。発進・加速を滑らかにするだけで、燃費は約5~10%程度の改善を期待できます。

発進時はアクセルを急がずにクリープ現象(※)を利用して動き出し、「5秒かけて時速20km」程度を目指しましょう。(※)AT車において、ブレーキを離すだけで車がゆっくり動き出す現象

▽(2)一定速度で走行する

車は加速で燃料を多く消費し、急に減速するとエネルギーが無駄になります。定速走行することで、燃費は約5%前後改善するといわれています。

一般道では流れにのれる範囲の安定した速度、高速道路では時速80~100kmを目安に、適度な車間距離をあけて定速走行しましょう。また、坂道では最初に軽く加速し、下りでは早めにアクセルを戻すことも効果的です。

【速度は「速すぎず、遅すぎず」】

燃費は速度との関係性も深く、速度を上げると空気抵抗が高まり、エネルギー効率は悪くなります。一方で、車のエンジンはある程度の回転数・負荷がかからないと効率よく動かないため、遅すぎても燃費は悪くなります。

▽(3)徐々に減速してからブレーキを踏む

急ブレーキは燃料で生み出した移動エネルギーを急速に停止させることになり、燃料の無駄遣いにつながります。使い方の改善で、約2~5%の燃費向上を期待できます。

信号などで止まりそうなときは、早めにアクセルペダルを離し、エンジンブレーキでゆっくり減速してから最後にペダルで停止しましょう。

▽(4)アイドリング時間を減らす

アイドリング中も燃料は消費され、その消費量は10分で約130cc程度といわれています。アイドリング時間の減少で、燃費は数%の改善を期待できます。

長時間の停止を伴う場合は、エンジンを切りましょう。なお、最近はアイドリングストップ機能が付いた車も多いですが、数秒程度の短い停止ではかえって非効率になる場合もあります。状況に応じて使用を判断してください。

▽(5)エアコンの使い方を見直す

車の空調は「A/C(コンプレッサー)を使うかどうか」で燃費への影響が大きく変わります。使い方次第で、燃費の悪化を最大10%ほど抑えることが可能です。

冷房ではA/Cの稼働が必須で、使うと燃料消費が増えます。温度を下げ過ぎず、あればAUTO機能を使って消費量を抑えましょう。また、乗車直後は窓を開けて車内の熱気を逃がし、その後で冷房を使ってください。

暖房では、A/CをONにする必要がありません。エンジン搭載車は走行中のエンジン熱から常時温風を作っており、少し走れば温風が出てくるからです。

■車の状態で燃費を良くする方法5選

車両状態の見直しでも、一般的に数%~10%程度の燃費改善を期待できます。

▽(1)不要な荷物を車から降ろす

車両重量が増えると加速に必要なエネルギーが大きくなり、燃料消費量も増えます。特に、ストップ&ゴーの多い市街地では影響が大きいです。

不要な荷物を数十kg減らせば、燃費の数%改善を期待できます。使っていない荷物や長期間積みっぱなしのものがあれば、降ろしましょう。

▽(2)タイヤの空気圧を適正に保つ

タイヤの空気圧が不足すると転がり抵抗が増え、燃費の悪化につながります。適正化で、約2~4%ほどの燃費改善を期待できます。

空気圧は月に1回を目安に点検し、不足していれば補充しましょう。ガソリンスタンドやカー用品店で、無料~数百円で調整できるのが一般的です。

▽(3)エンジンオイルを交換する

エンジンオイルが劣化すると、エンジン内部の摩擦が増えて燃費が悪化します。定期的な交換で約1~3%程度の燃費改善を期待できます。

走行距離5000~1万km、または半年~1年を目安に交換しましょう。カー用品店などで数千円程度から行えます。

▽(4)エアフィルターを清掃・交換する

エアフィルターは、エンジンに取り込む空気中のホコリやゴミを除去する部品です。適切に管理することで、数%程度の燃費改善を期待できます。

走行距離1万~2万kmごとを目安に点検し、汚れがあれば清掃や交換を行いましょう。交換はカー用品店などで数千円程度から対応可能です。

▽(5)プラグやバッテリーを点検する

スパークプラグは燃料に点火する部品、バッテリーはエンジン始動や電装系を支える電源です。適正な状態を保つことで、数%程度の燃料消費を抑えられます。

プラグは走行距離2~5万km、バッテリーは2~4年を目安に点検・交換しましょう。いずれもカー用品店などで対応可能です。

■環境で燃費を良くする方法3選

燃費は走行する環境によっても大きく変わり、移動の工夫でも数%~10%程度の燃費改善を期待できます。

▽(1)短距離走行を避ける

短距離走行ではエンジンが十分に暖まらず、燃料効率の悪い状態が続きます。特に、エンジンが冷えやすい冬場は燃焼効率が低下しやすいです。

短距離走行を回避することで、燃費は数%~10%程度改善することがあります。近距離の移動は徒歩や自転車を活用し、車を使う場合は用事をまとめて走行回数を減らしましょう。

▽(2)信号や渋滞を避けて移動する

渋滞や信号の多い道では、ストップ&ゴーを繰り返すことで燃料消費が増え、燃費が悪化します。スムーズに走れる環境を選ぶと無駄な加減速が減り、約5~10%程度の燃費改善を期待できます。

カーナビや地図アプリの渋滞情報を活用し、混雑を避けたルートを選びましょう。出発時間をずらすのも有効です。

▽(3)空気抵抗を減らす

空気抵抗も燃費に大きく影響する要素で、車体が受ける空気抵抗を減らせば、数%の燃費改善につながることがあります。

ルーフキャリアや不要な外装品は、できるだけ外しましょう。また、窓を開けると空気抵抗が増えるので、燃料消費を抑えるうえでは窓を閉めるのがおすすめです。さらに、高速道路では速度を上げすぎないよう注意しましょう。

■燃費改善グッズの効果とおすすめ

燃費改善では、低燃費タイヤや燃料添加剤を使う人もいます。ここでは、燃費改善グッズの効果とおすすめ度について解説します。

▽燃費改善グッズは効果がある?

燃費改善グッズによる効果は、費用のわりに限定的であることが少なくありません。

一般に、燃費改善の効果は「運転方法の工夫>車両整備>燃費改善グッズ」の順で大きい傾向があり、グッズの活用よりも運転方法の見直しが重要です。ただし、タイミングや状況によってはグッズの導入がおすすめな場合もあります。

▽おすすめグッズと選び方

以下に、燃費改善効果を得やすいおすすめグッズの概要をまとめました。

【1位:低燃費タイヤ】

一般的なタイヤよりも1~5%程度の改善が期待できる。ただし、交換には数万円かかるので、交換タイミングで、かつ長距離を走る人におすすめ。

【2位:低粘度・高性能エンジンオイル】

種類を選べば、数%の燃費改善が見込める場合あり。ただし、基本的に「定期的な交換」のほうが効果は高い。

【3位:燃料添加剤】

燃費改善効果は限定的だが、状態の悪い車であれば効果を得やすい。定期使用で燃焼効率の維持が期待できる。

なお、車は経年劣化によっても燃費が落ちます。この際に燃料添加剤などを使用するのも一つの手段ですが、あまりに燃費に課題がある場合は買い替えも検討しましょう。

■【確認用】燃費改善チェックリスト

ここでは、燃費改善に向けた行動を「今日から実践できる7項目」と「定期的に振り返りたい3項目」に分けてリスト化しました。自分の運転や車両状態を振り返り、改善に活かしてください。

▽今日から実践できる7項目

1.急発進・急加速をしていない

2.一定速度で走行している

3.無駄なブレーキを減らしている

4.アイドリングを減らしている

5.エアコンの使い方を見直している

6.不要な荷物を積んでいない

7.渋滞を避けてルートを選んでいる

▽定期的に振り返りたい3項目

1.月1回は空気圧をチェックする

2.定期的にオイル交換をしている

3.短距離移動を減らしている

■燃費に関するよくある質問

ここでは、車の燃費に関するよくある質問と回答をまとめました。

▽Q.燃費が良くなる運転のコツは?

燃費が良くなる運転のコツは、主に以下の5つです。

1.急発進や急加速をしない

2.一定速度で走行する

3.徐々に減速してからブレーキを踏む

4.アイドリング時間を減らす

5.エアコンを適正に使う

それぞれの解説は、こちらで確認してください。

▽Q.車の燃費は平均何km/L?

車の平均燃費はボディタイプやガソリン車/ハイブリッド車によって異なります。以下は、大まかな目安(参考値)です。

【軽自動車】

・ガソリン車:18~25 km/L

・ハイブリッド車:-

【コンパクトカー】

・ガソリン車:18~25 km/L

・ハイブリッド車:25~35 km/L

【SUV(ミドルサイズ)】

・ガソリン車:12~18 km/L

・ハイブリッド車:18~25 km/L

【ミニバン(Mクラス)】

・ガソリン車:10~16 km/L

・ハイブリッド車:15~22 km/L

※実際はサイズや重量、採用システムによる差も大きいので、上記はあくまで目安として参照してください。

▽Q.車の燃費はどれくらい改善できる?

改善前の運転のしかたや車両状態によって変化の幅は異なりますが、運転方法や車両の整備で5~10%、場合によってはそれ以上に燃費を改善できる可能性があります。

▽Q.エアコンを使うと燃費は悪くなる?

車でエアコン(A/C)を使うと、基本的に燃費は悪くなります。特に冷房ではA/Cが必須で、燃料を消費します。一方、暖房はA/Cを切っていてもエンジンの熱で自然と空気が温まるので、燃費への影響は小さいです。

▽Q.年数や走行距離で燃費は悪くなる?

車は年数や走行距離でエンジン回りの部品が劣化していくため、燃費も悪くなっていきます。車検のタイミングや税金が上がるタイミングで燃費の悪化も気になるようであれば、買い替えを検討しましょう。

(まいどなニュース/norico)

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