仕事で同僚がミス 「詰めが甘いよね」「向いてないんじゃない?」と責めるのはNG どんな指摘が、解決策となるのか?【漫画】

ミスをしてしまった時に同僚から冷たい言葉をかけられると「そんな言い方しなくても…」と思ってしまうものです。そんな指摘の伝え方について考えさせられるB.B軍曹さんの投稿作品『まわりにいい影響を与える人の特徴』が、注目を集めています。

物語は、作者が以前経験した苦い出来事の回想から始まります。仕事で忙しいタイミングで単純なミスをしてしまった作者は、同僚から「本当に詰めが甘いよね。向いてないんじゃない?」と言われてしまいました。この言葉に作者は、ミスをした自分が悪いとは分かっていたものの、自分という人間すべてを否定されたような気持ちになり「そこまで言わなくてもいいのに」と深く落ち込んでしまいます。

それから時が経ったある日、夫と話していたときのこと。会話のなかで、聞くたびに違う説明をする相手に対し「何回言えば分かるんですか?」と言いたくなると作者が言います。すると夫は、言われた相手は『自分は理解力がない人間なんだ』と受け取ってしまうかもしれないから、言わなくて正解だと話しました。

さらに夫は、改善してほしい時は「次の作業が止まってしまうので、ここだけ確認してもらえますか?」と伝えれば十分だとアドバイスします。その言葉を聞きながら、作者は世の中には“良い指摘”と“悪い指摘”があるのかもしれないと感じます。

夫によると、指摘には大きく分けて2種類あるのだそうです。1つは行動に向けられた指摘で、たとえば「提出前にこの1点だけ見直そう」という言葉は、改善すべき行動に焦点を当てています。一方で「本当に詰めが甘いよね」「向いてないんじゃない?」という言葉は、その人自身への評価になってしまっているのだといいます。

これは家庭でも同じで、「片付ける手間が減るから、ここに置いてくれると助かる」というのは行動への指摘ですが、「昔からそういうところあるよね」は相手そのものを責める言葉になってしまいます。指摘の目的は相手を傷つけることではなく、次に同じ失敗をしにくくすること。良い指摘とは相手を小さくする言葉ではなく、次にうまくいく確率を上げる言葉なのだと夫は語るのでした。

読者からは「指摘するときの参考になります!」「上司に言われて傷ついたのはこういうことだったんだと思いました。」など、共感の声が多くあがっています。そんな同作について、作者のB.B軍曹さんに詳しく話を聞きました。

■「誰が悪いか」より「何を変えれば良くなるか」

ー当時はどのようなお気持ちだったのでしょうか?

ミスをしたことは自分でも分かっていたので、指摘されること自体は当然だと思っていました。ただ、その言葉が「何を直せばいいか」ではなく、「あなたはダメだ」という方向に向いているように感じました。

本来、改善すべきなのは行動のはずなのに、いつの間にか自分の存在まで否定されているような感覚と言いますか。そうなると、反省より先に心が固まってしまうんですよね。

ー軍曹さんご自身も「行動ではなく人格を指摘してしまっていたかも」と気づいた経験はありますか?

あります。たとえば相手の言動に傷ついた時、本当は「その言い方をされると悲しかった」と伝えればいいのに、「この人は失礼で非常識な人だ」と人そのものを決めつけてしまうことがありました。でも、それをしてしまうと相手は変わるどころか、防御するしかなくなるんですよね。人はその人そのものを責められると自分の殻にこもってしまう。

でも行動なら、見直す余地が生まれる。髭の考え方に触れてからは、「誰が悪いか」ではなく、「何を変えれば良くなるか」を考えるようになりました。

ーこの考え方を知ってから、家庭や仕事などで実際に役立った場面があれば教えてください。

仕事でも家庭でも、すごく役立っています!以前は否定されると、すぐに「自分が否定された」と受け取ってしまうことがありました。でも今は、「これは私の価値の話ではなく、やり方の話だ」と切り分けられるようになりました。

伝える時も同じで、「あなたが悪い」ではなく、「この方法を変えた方がよさそう」と伝えるだけで、会話は大きく変わります。否定の目的が相手を傷つけることではなく、一緒により良い場所へ向かうことだと伝われば、人は意外と素直に耳を傾けられるものです。

この考え方を知ってから、相手と戦う時間が減って、一緒に解決策を探す時間が増えた気がしています!

(海川 まこと/漫画収集家)

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