大混雑する昼時の定食屋 店員が注文を取りに来ない 窮地を救ってくれたサラリーマンは去り際も男前だった【漫画】

昼時の定食屋でなかなか店員を呼べなかったり、疲れて頭が回らず思わぬ言動をしてしまったりしたことは誰しも1度はあるでしょう。そんな日常のあるあるをユーモラスに描いた作品『ランチタイムイケメン』と『怪異と頭が働かないサラリーマン』(作:まがみさん)がSNS上で注目を集めています。

1作目『ランチタイムイケメン』の舞台は、昼時で混雑する定食屋です。初めて訪れた店で注文しようとする主人公は、店内が混雑していることで店員を呼べずに困っていました。どれだけ呼び掛けても、店員は声の大きな客のもとへ向かい、主人公は「またあっちに行かれた…」と肩を落とします。

そんな状況が3回も続く中、隣で食事を終えた大柄な男性が突然手を挙げました。それを見た店員が近づくと、その男性は無言のまま主人公を指差します。すると店員は「あ、こちらのお客さん? ご注文お決まりですか?」と聞いてくれて、ようやく注文することができたのです。

後になって、隣の男性が自分のために店員を呼んでくれたことに気付いた主人公は「すみません、助かりました」と男性に声をかけます。すると男性は、何も言わず背広を肩にかけて颯爽と店を後にします。その後ろ姿を見送りながら主人公は、思わず「か……かっこいい~~!」と感動するのでした。

一方、『怪異と頭が働かないサラリーマン』では、現代に現れた口裂け女との遭遇が描かれています。

ある日、人通りの少ない夜道を歩いていたサラリーマンは、背後から「ねぇ…」と声を掛けられます。驚いて振り返ると、そこには大きなマスクを付けた長髪の女性が立っていました。そして女性は「わたし…きれい?」と尋ねます。

サラリーマンは戸惑いながら「今の時代、容姿について触れるのはNGなとこあるじゃないですか?」という言葉から始まり、職場で失敗した出来事などを延々と語り始めます。これに対して女性は反応することなく、もう1度「わたし……きれい?」と質問を繰り返しました。

するとサラリーマンはようやく「お綺麗だと思いますよ?」と答えます。その言葉を聞いた女性はマスクを外し、「これでも…?」と、大きく裂けた口を見せるのです。

口裂け女を目の前に、驚いたサラリーマンは「きさらぎ駅だーッ!」と口裂け女とは別の都市伝説の名を叫びます。さらに本来は「ポマード」という言葉を嫌うとされている口裂け女に対して「ワックス!ワックス!ワックス!」と「惜しい言葉」を連呼します。この対応を見て口裂け女は「こいつちょっとずつズレてるな」と呆れてつぶやくのでした。

読者からは「こんな人いたら惚れてしまうかも」「お疲れで頭が働かなかったんだね」などさまざまな声があがっています。そんな両作品について、作者のまがみさんに話を聞きました。

■なんにも考えてないです(笑)全部パッと思いつき

-『ランチタイムイケメン』のような何気ない日常の場面を作品として描こうと思われたきっかけや、着想の元になった出来事があれば教えてください。

混んでいるお店でなかなか店員さんが呼べないことがあるので、そのあたりからですね。

-『怪異と頭が働かないサラリーマン』は、口裂け女という怪異と、サラリーマンという組み合わせがとても印象的でした。この設定はどのような発想から生まれたのでしょうか。

現代の価値観と混ぜたら面白いのではという思いつきから。

少し前にマスクが品不足だった頃は彼女もマスク入手が難しかったからドラッグストアに並んでたかもなとか、現代では小顔効果のあるマスクにしたりしてるのかなとか、そういうことを考えている時に形になった感じですね。

-同作を含め、制作において普段から意識されていることや、読者に注目してほしいポイントがございましたら教えてください。

なんにも考えてないです(笑)全部パッと思いつきです。あとは人の会話を聞いていて、例えば話の内容が「夫がかれこれこういう嘘をついた」みたいなことだったら、じゃあ夫視点に立ったらこの件はどう見えるだろう、その嘘が適当な誤魔化しではなく実は世界を救うためだったみたいなトンデモ理由が裏に隠されていたら面白くならないか?とか、広げていく感じですね。

(海川 まこと/漫画収集家)

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