1942年ラジオ音声「スパイを防げ」戦中の呼びかけ「現政権が提出しているスパイ防止法案を連想してしまいました」
防諜を呼びかける戦時中のラジオ音声が、SNS上で大きな注目を集めている。
「江戸東京博物館の戦争コーナーのとこで1942年のラジオ音声で『スパイに気をつけましょう!スパイを防げ!日本人はスパイに弱い!外国人と世間話をしてはいけません!』みたいなやつ聞いたらドキドキが止まらなくなってきた・・・。」
と、江戸東京博物館(東京都墨田区)の展示を紹介したのはヤボシキイさん(shinpashi)。
「音に聴く 戦争への道」というこの展示には9つのボタンがあり、押せばそれぞれ戦争に向かってゆく1930年代から1940年代の貴重なラジオ音声などを聴くことができる。特にヤボシさんが挙げた「スパイを防げ」(1942年)は、現在の高市首相が制定しようとする「スパイ防止法案(国家秘密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案)」を連想させ、不安を感じる人が多いようだ。
SNSユーザーからは
「この展示があり続けることを願う。このままスパイ防止法ができたら『そんな事実はなかった』と展示から撤去されかねないのが今の日本」
「あらー今と同じこと言ってるんですね。歴史は繰り返す。また悲惨な事を日本はやろうとしてるんだなぁ」
といった同調の声とともに
「時代が変わったからスパイはお咎めなしという訳にはいかんだろ」
といった反論も寄せられる今回の投稿。
ヤボシさんにお話を聞いた。
--今回、江戸東京博物館を訪れた経緯は?
ヤボシ:知人から招待券をいただき訪れました。
--ラジオ音声をお聴きになったご感想をあらためて。
ヤボシ:現在の日本とは、さまざまな条件が違うということを頭では理解しつつ、どうしても現政権が提出しているスパイ防止法案を連想してしまいました。戦中のような緊急事態が近づいてきているような気がして、大きな不安を感じました。
--ご投稿に対し、大きな反響がありました。
ヤボシ:自分が曖昧な書き方をしたことが原因ではあるのですが、スパイ防止法を必要ないと思っている人と、必要だと思っている人双方からのリプライや引用が多かったです。どちらにしても、不安感は大きいと感じました。
◇ ◇
各国メディアから時おり、保守的であると指摘される高市首相。スパイ行為を防ぐ法整備の必要性は以前から指摘されているが、現在の法案が適切なものか国民がよくよく見極めなければ、戦前、戦中のような暗い社会を招いてしまうかもしれない。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
