ベテランが新人いじめ→辞めたアルバイトが職場の悪評を吹聴→募集かけても応募ゼロ 人員不足の負のループは「いわゆる因果応報ってヤツだよね」【漫画】
近年、仕事での人手不足が大きく取り上げられますが、その根本の原因は従業員にあるのかもしれません。元レジ打ちの漫画家・狸谷さんの作品『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』では、スーパーにおけるさまざまなトラブルが描かれています。同作のまとめ記事がX(旧Twitter)に投稿されると、約2200のいいねが寄せられました。
とある地元密着型のスーパーにて、アルバイトの林原は本店の応援に行くこととなります。林原は本店での15分の休憩中、休憩室の掃除をおこないました。すると本店のベテランアルバイトたちは「なにのんきに15分きっちり休憩してんのよ」「忙しいんだから休憩早く切り上げて掃除しなさいよ!」と林原を怒鳴りつけます。
後日、林原は自分の店舗にて「もう本店に応援行きたくない」と同僚たちに涙を流して訴えます。すると主人公の鳥海は、「あの人達は出る杭を打ってるときの音がたまらなく好きなだけの人種なんだから」と話しました。
続けて鳥海は、ベテランに追い詰められた新人が辞め、店舗の悪評を言うことで人手不足になること、ベテランが人手不足でイライラして八つ当たりしてまた辞めていくという『アルバイトの人員不足の負のループ』について説明します。
そして「いわゆる因果応報ってヤツだよね☆」という鳥海に、同僚たちは自分たちを苦しめるドMなのかな?とイライラしながら考えるのでした。
別の日には、同僚の森久保は車内でスマホを触っていると、突如車のドアが開く音がします。ふと助手席を見ると、スーパーの常連客が「ここらへんに住んでるのかねー?」と車に半分くらい乗りかけていました。森久保は、いくらなんでも非常識で恐ろしすぎると思い、これからは車に鍵をかけようと決意します。
森久保たちのスーパーでは、現在は名札はひらがな、レシートは苗字+下の名前はイニシャル表記ですが、かつてはフルネームでの記載だったそうです。現行の名前表示になったのは、かつて店員の住所を特定した客がいたからだとか。接客業には危険がいっぱいなようです。
また、春のパン応募シール集めにおいてもトラブルは多発します。ある客は購入したパンにシールがなく、そのうえ袋に穴が空いていると苦情を言いに来ました。森久保は謝り、シールのあるパンと交換します。
その間に、鳥海がパンコーナーを覗きに行くと、点数が高いパンのシールが勝手に剥がされていました。シールを剥がされたパンは廃棄処分しかなく、場合によっては犯罪となります。
さらに、パンのシール台紙でもさまざまなトラブルがあるようです。客からパンのシール台紙を受け取った店員。よく見てみると、明らかに30点以上貼られているうえ、なかには去年のシールまでもが紛れ込んでいました。
しかし客は、「点数足らないんだから別にいいでしょ」と喧嘩口調で店員に怒鳴ります。店員は、気持ちはわかるがルールとマナーは守ってほしいと思うのでした。
読者からは「レジ打ちって大変…」「自分もレジ打ちしてたけど共感しかない」など様々な声が寄せられています。そこで、作者の狸谷さんに話を聞きました。
■パン応募シールは、できれば点数がたまった時に1枚ずつ交換してほしい
-『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』を描いたきっかけについて教えてください。
はっきりとしたきっかけは多分なかった気がします。多分、生きてきた過程がネガティブなことが多く、そういった事を少しでもポジティブな方に昇華させたいと思って描き出したような気がします。
-今作ではアルバイト不足の負のループが描かれていましたが、狸谷さんがレジ打ちをしていたころにも似たような経験はありましたか?
あります。いくら仕事内容が好きで楽しくても、結局人間関係で全てが壊れてしまうのだなと自分の経験や周りの話を聞いてて感じます。
最近は自分の役割的にそうならないように色んな人のクッション役になっているつもりなんですが、果たして役に立っているのかわからないです。スタッフさんたちに環境よく、長く働いてほしいですから。
-パンの応募シールについても作品にされておりましたが、店員に渡す際はどのようなことに気をつけるといいですか?
ベストな時間帯はそのお店によって違うと思いますが期日には余裕を持っていただき、レジで直接受けている場合だとまとめて一気にではなく、点数がたまった時に1枚ずつ交換した方が個人的には嬉しいです。
サービスカウンターがあるお店でしたらそちらを利用された方が良いかと思います。
(海川 まこと/漫画収集家)
