ヨモギの横に生える毒草、知らずに摘んだら毒餅に? 重なる生息域、似ている外見…不幸な事故も

春は多くの野草が旬を迎える時期。

野草採集に行く方も多いだろうが、今SNS上で大きな注目を集めているのが多摩川野草会代表で自然観察指導員、山菜アドバイザーののんさん(@365nitiyasou)の

「トリカブトはそこらへんにいるよ! ヨモギの横に生えてたトリカブトを知らずに摘んじゃって、トリカブト餅を作った。という話を聞いて、ゾーッとしちゃったよ!!」

という投稿。

そう、トリカブトはヨモギやニリンソウと生息域が重複するため、間違って摘んで食べてしまう事故が多発。この4月にも死亡事故が起こっているのだ。

のんさんにお話を聞いた。

ーー今回、トリカブトを見つけられた場所の周辺環境は?

のん:周囲に民家、田んぼ、畑などがある里山でした。

ーーヨモギとトリカブトの見分けかたは?

のん:ヨモギはキク科で葉に細かな産毛があります。また葉の裏が白っぽく見え、葉は羽状の切れ込みがあり、揉むと香りがします。また日当たりの良い場所に自生し、地下茎で群生して生えており、托葉(葉柄の基部付近に生じる葉状、突起状、とげ状などの小片)があります。

一方、トリカブトはキンポウゲ科で、葉の質感として白っぽくなく、茎は赤紫色~緑色で揉んでも爽やかな香りはしません。花は紫色、葉の裏の産毛が多くなく、白っぽさもありません。日当たりが良い場所にも生えますが、乾燥した場所には生えにくく日陰でも見かけます。

むやみに怖がる必要はなく、ヨモギは毛が生えているし、香りもあるし、トリカブトとは見た目も違うので、見分け方を調べたり、学べばよいと思っています。

ーーご投稿に対し大きな反響がありました。

のん:事故は知らずに採った可能性もありますが、野草が密集している場所で採集した際に混ざってしまったのかもしれません。採集後に、調理する前に、本当に間違えがないかを確認をする必要があります。

「知らない植物は採らない、食べない、人に渡さない」を徹底してほしいです。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「密集して生えてると分かりづらくなるから、一緒に採ってしまう場合があるようですね? 『野草取りのプロ』って呼ばれてる人でさえ間違えて採って貰った人や買った人が食中毒になるケース、毎年ニュースでも見ます」

「ヨモギは子供の頃から見てるので間違えないですけど、トリカブトってそんな身近な所に生えてるんですね」

「冷静に見ると全然似てないと思うけど、この辺ヨモギだと思っちゃうと、、、 私は毒芹を食べかけました」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。野草採集にはくれぐれもご用心いただきたい。

なお今回の話題を提供してくれたのんさんは"365日野草生活をする野草愛好家"として多摩川野草会代表、自然観察指導員、山菜アドバイザー、植物ライター、植物監修、生物多様性保全講師など多方面で活動。また日本全国で観察会やワークショップを年間100回以上企画、運営している。SNSやnoteで情報を発信しているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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