【熟年離婚】離婚後の負担は「金銭・経済的な問題」が約7割 それでも「熟年離婚をして良かった」と思う割合は?
株式会社Agoora(東京都杉並区)が運営する弁護士相談ポータルサイト『離婚弁護士相談広場』は、このほど「熟年離婚を決意したきっかけ・準備・生活や気持ちの変化」に関する実態調査の結果を発表しました。それによると、離婚後の生活で最も負担に感じた点は「金銭・経済的な問題」が7割近くを占めることがわかりました。
調査は、熟年離婚(婚姻期間20年以上の離婚)を経験した50代・60代の女性79人を対象として、2026年1月~2月の期間にインターネットで実施されました。
まず、「離婚を考えはじめてから実際に熟年離婚するまでの期間」を尋ねたところ、「1~3年」(46.9%)がピークとなり、その後「4~9年」(17.7%)の6年間では、一度割合が下がるものの、「10年」は単年で15.2%と再び大きく増加しました。
この結果について同サイトは、「子どもの独立や退職といったライフイベントが重なりやすい時期でもあり、『離婚を考えはじめて10年』をひとつの節目として決断に踏み切る人が多いと考えられます」と分析しています。
また、「離婚の際に弁護士へ相談した(依頼はしなかった)」と答えた人は12.7%、「弁護士に相談し、正式に依頼した」という人は15.2%と、熟年離婚経験者の約3割が弁護士に相談していることがわかりました。
続けて、「熟年離婚の決意につながった夫の特徴」を聞いたところ、「借金・浪費癖があった」(16.5%)や「金銭や経済面の管理が一方的(ケチ・経済的DV等)」(8.9%)など、約4人に1人がお金の問題を挙げました。
そのほかでは、「モラハラ」(13.9%)、「コミュニケーション不全」「考え方のズレ」(いずれも12.7%)といった回答が挙がり、夫婦間の心の問題や意識のズレが熟年離婚に大きくつながっていることがうかがえました。
次に、「離婚後の現在の生活状況」について聞いたところ、「安定して生活できている」は48.1%、「なんとか生活できている」は31.6%で、8割近くが離婚後の現在の生活をポジティブに捉えている状況が確認されました。
一方、「生活はやや厳しい」は13.9%、「かなり生活が厳しく苦しい」は6.3%と厳しい見立ての回答も合計で2割程度となりました。
また、「離婚後の生活について、気持ちの面でどのように感じていますか」という質問には、「想像していたよりも生活が楽になった」(51.9%)という意見が過半数を占め、「おおよそ想像通りだった」(40.5%)も合わせると、多くの女性が気持ちの面でポジティブな変化を感じていることがわかりました。
離婚後の生活の気持ちについて、「想像以上に大変で苦労した」(7.6%)と答えた人に「離婚後の生活で最も負担に感じた点」を尋ねたところ、「金銭・経済的な問題」(66.7%)と「孤独感・精神的な辛さ」(33.3%)に回答が集まりました。
最後に、「熟年離婚をして良かったと思いますか」と尋ねたところ、「良かったと思う」と答えた人は82.3%、一方、「どちらとも言えない」は11.4%、「良かったと思わない」は6.3%にとどまりました。
なお、「離婚前の自分に向けたアドバイス」を自由記述で募ったところ、「離婚決断のタイミング(もっと早く決断すべきだった)」「お金や仕事、生活設計の準備の必要性」「婚姻中から話し合うことの重要性」「財産分与の準備は計画的に」といった意見が多く寄せられました。
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【出典】
▽離婚弁護士相談広場/熟年離婚してよかった?経験者に聞く離婚のきっかけ、準備、その後の変化





