19歳で起業した女子大生社長まきのつくし TikTokで1000万回再生 「渋谷から世界へ」に込めた野望とは?
まきのつくしさんは、19歳で「株式会社花より」を起業した現役女子大生社長。
文房具を使ってメイクをする動画やビューラーを使って前髪を巻く動画など、奇抜なアイデアのTikTokが話題を集めています。
「日本をバズらせる!」をモットーに、アーティストプロデュースやIP開発など幅広い事業を展開していくというまきのさん。そんな彼女に現在の活動や起業のきっかけ、そして「渋谷から世界へ」というビジョンについて話を聞きました。
■「放課後.com」にスカウトされて…
ーー活動歴を教えてください。
まきの:もともと芸能活動をしていたわけではなくて、普通の女子高生でした。趣味でInstagramに投稿していたところ、中高生限定のセルフプロデュース音楽ユニット「放課後.com」に同じく当時高校生のメンバーからスカウトしていただいたのが活動の始まりです。
SNSを中心に音楽発信をしながら、毎日路上ライブもしていました。イベント出演の営業も自分たちで行って、路上で集客してワンマンライブのチケットを売る、という日々でしたね。
ーー女子高生がセルフプロデュースって、珍しいですよね。
まきの:冬の路上ライブやスカウト活動は精神的にもかなりハードで、1人で立たなければいけない日もありました。お客さんが多いときは60人ほど集まることもありましたが、少ないときは1対1という日もあって、メンタル的にしんどさを感じることもありました。
ーー芸能活動には興味があったのでしょうか?
まきの:音楽は小学生の頃からずっと好きでした。ただ、行動に移す勇気がなくて…。声をかけていただいた時は、ちょうど大学進学を考えて音楽を諦めようとしていたタイミングだったんです。
歌うことも聴くことも好きですし、ダンスも好きで。韓国の音楽もよく聴いていて、BTSやSEVENTEENのようなセルフプロデュース型のグループを見ていたので、『放課後.com』のスタイルも自然と受け入れることができました。
■「やっていること、ほぼ会社だよね」と
ーーそんな中、19歳で起業しようと思ったきっかけは?
まきの:高校卒業と同時に放課後.comを卒業して、やりたいことが見つからないまま時間が過ぎていくのがすごく辛くて…。大学に入ってアイドルプロデュースに挑戦し、ライブも行ったのですが上手くいかず、その時に「やっていること、ほぼ会社だよね」と言われたんです。それが起業を考えるきっかけになりました。
現在は、アーティストプロデュース事業と、渋谷発のお土産・キャラクターIPの開発を軸に活動しています。訪日外国人が6000万人を超える時代に、渋谷に来た思い出を持ち帰れるようなお土産を作りたい。渋谷を象徴するキャラクターを世界に発信していきたいと考えています。一言で言うと、「渋谷から世界へ」です。
ーー「渋谷から世界へ」というビジョンに込められたものは。
まきの: 訪日外国人が6000万人規模に達しようとしている中で、その約半数が渋谷を訪れているとも言われています。ただ、実際に街を歩いてみると、体験としてはスクランブル交差点やドン・キホーテといった限られた場所にとどまっている印象もあって。
せっかく世界中から人が集まっている街だからこそ、「渋谷に来た」という思い出やカルチャーを持ち帰ってもらえるような存在が必要だと思ったんです。そこで、世界に通用するキャラクターIPを渋谷から生み出したいと考えるようになりました。
ハローキティやミッキーマウスのように、街や国を象徴するキャラクターは数多くありますが、“渋谷発”で世界に広く認知されている存在はまだ少ないと感じています。だからこそ、渋谷を象徴するキャラクターを作り、音楽やコンテンツといったカルチャーとともに世界へ発信していきたい。
また、私自身が尊敬しているアーティストの一人に、渋谷での路上ライブからスタートし、国民的な存在となった川嶋あいさんがいます。そうした“渋谷から羽ばたく”ストーリーにも大きな影響を受けました。
人も、音楽も、IPもあらゆるカルチャーを渋谷から世界へ届けていく。それが今、私が目指しているビジョンです。
■TikTok1000万回再生を生んだ“日常×奇妙さ”
ーー“バズを生み出す女子大生”と言われていますが、自身の強みは?
まきの:芸能活動を始める前からSNSには投稿していて、3年ほどは数万回再生が続く状態でした。転機になったのは、メイク用品を忘れて文房具でメイクをする動画がバズったことです。そこから日常のストーリー系動画が伸び始めました。今はいくつかの会社さんのSNSおよびマーケティングのお仕事をすすめさせてもらってます。
ーー現在は日常の切り抜き系動画をメインに投稿されていますね。
まきの:前髪をビューラーで巻く動画など、“日常×奇妙さ”のバランスは意識しています。発想力や応用力を面白がっていただけているのかなと思います。編集にもかなりこだわっていて、0.1秒単位でカットすることもあります。15秒の動画に1時間かけることもありますし、テロップの1文字で再生数が変わることもあるんです。
■プロデュースユニット「HiNA × MiCO」で卒業ソングを
ーー今回プロデュースする「HiNA × MiCO」はどんなユニットですか?
まきの:放課後.comのメンバーの中から、清水翔太さんの「Puzzle武道館チャレンジ」に選ばれた100万人に一人の声を持つMiCOと、いきなり一回目の路上ライブで300人を集客した実績のあるHiNAによるユニットです。
世代を超えて受け継がれる、誰もが聴いたことのある卒業ソングを目指して、『さよならの一言』をリリースしました。
ーーこの卒業ソングには、どんな思いを込めていますか?
まきの:ここ最近は世代を超えて長く歌い継がれるような卒業ソングのヒットがあまり出ていないと感じていて。『旅立ちの日に』くらい広く定着している楽曲って、なかなか思い浮かばないじゃないですか。
だからこそ今回は、幅広い世代に受け継がれていく、“誰もが一度は聴いたことがある”と思ってもらえるような卒業ソングを本気で作りにいきたいと考えています。
その上で、TikTokなどSNSでの拡散も重要だと思っていますが、SNS世代だけで終わらせるつもりはありません。テレビなどのマスメディアへの露出や、路上ライブといったリアルな場も含めて、多くの人の目に触れる機会を作っていきたいです。
また、かつてはWinkのような女性ユニットが広く活躍していましたが、最近はそうした存在も少なくなっていると感じています。HiNA × MiCOは歌声も含めて非常にポテンシャルの高い2人なので、メジャーアーティストに匹敵するような存在を目指せるユニットに育てていきたいと思っています。
■目標は「自分自身がIPになる存在」
ーー今後挑戦していきたいことは?
まきの:指原莉乃さんやヒカルさんのように、さまざまなビジネスに挑戦しながら尊敬される存在になりたいです。
ーー将来的にどんな景色を見てみたいですか?
まきの:ハローキティに迫るキャラクターや、レディー・ガガのように世界で活躍するアーティストや商品を開発したいです。SNSで一瞬にして物を訴求できる時代だからこそ、自分自身がIPとなり、プロデュースの世界で一線を走れる存在になりたい。世界を相手にビジネスができる人になることが目標です。
(まいどなニュース特約・青島 ほなみ)





