吉沢亮、錦織の壮絶な役作りと渾身の演技「声も掠れて体力も限界に…」 クランクアップは爽やかに「やっとご飯が食べられる」【ばけばけ】

連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK総合ほか)第23週「ゴブサタ、ニシコオリサン。」が放送され、錦織(吉沢亮)が結核で亡くなった。彼の死の瞬間こそ描かれないが、決定的なシーンをあえて省いたからこそ、錦織の残した思い、唯一無二の親友でリテラリー・アシスタントを失ったヘブン(トミー・バストウ)の心境が胸に迫った。

錦織が登場したのは、第19週「ワカレル、シマス。」でヘブンとトキ(髙石あかり)が熊本に行って以来、4週ぶり。吉沢は出演オファーを受ける際に「再登場までに1カ月以上撮休がほしい」という条件を申し出たという。その間に過酷なトレーニングと食事管理に挑み、約13kgも減量した。吉沢の壮絶な役作りについて、制作統括の橋爪國臣さんに聞いた。

■「本当に死んでしまう人」の姿だと思わされた

「もちろんトレーナーの指導の下、安全な範囲内で身体づくりをされていましたが、僕もあそこまで痩せてくるとは思っていませんでした。最終的には水抜きまでして、限界間際で圧巻の演技をしてくださいました。声も掠れてしまって、僕は側から見ていて『本当に死んでしまう人の姿だ』と思わされました」

「体力的に『本当に辛い』と言いながら撮影していました。それでも、痩せ細った顔の目の奥にある鋭い輝きに鬼気迫るものがあって。『身体は衰えながらも精神は研ぎ澄まされている』という錦織の最後を、渾身の芝居で見せてもらいました。錦織という人物は何を成し遂げたかったのか、何を残したかったのか。その姿に全てが詰まっていました」

■「錦織友一の行動原理」をブレることなく貫いて

錦織友一という人物の半生を演じ切った吉沢亮について、橋爪さんはこう語る。

「出演オファーの段階から錦織の結末を話していたので、物語終盤で描かれる『死』がゴール地点であるということを吉沢さんは常に意識しながら、逆算してお芝居の流れを作っていました。第4週『フタリ、クラス、シマスカ?』で、トキが銀二郎(寛一郎)を追って東京に行く週で初登場したときから、最後の登場となる第23週に至るまで、ずっと『錦織友一の行動原理』をブレることなく貫いてくれました」

■アップの瞬間「雑炊だ! 雑炊だ!」

吉沢亮のクランクアップは、3月15日に放送された第115回、松江大橋のたもとで、錦織がわざとヘブンを煽り、焚き付けるシーンだった。全ての登場シーンを撮り切った瞬間の吉沢の様子についても橋爪さんは教えてくれた。

「すごくいいラストだったと思います。橋のたもとでの錦織とヘブンのやりとりはいちばん気持ちが入る場面でしたし、かなり時間もかけて、長い芝居をやり遂げてもらいました。OKがかかった瞬間、『やっとご飯が食べられる』『雑炊だ! 雑炊だ!』と言っていました(笑)。吉沢さんは蟹が好きなので、我々も『思う存分蟹雑炊を味わってください』と。最後はいつも通りの吉沢さんで、『お疲れ様でしたー!』と笑顔。我々も明るく見送りました」

次週、第24週「カイダン、カク、シマス。」では、いよいよヘブンとトキが、『怪談』執筆に向けて動き出す。

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