壁ドンならぬ『足ドン』で迫る幼馴染男子 恋を応援する側に回ったはずが…失恋した彼女を抱き寄せこぼれた本音に反響【漫画】
恋愛において、好きな人の幸せを願って身を引くことは難しいのかもしれません。漫画家・たかせうみさんの作品『ランボーくんは片想い』は、幼馴染の恋愛模様が描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約2500ものいいねが寄せられました。
物語は、主人公の紅(こう)が憧れの佐伯先輩の前で失敗してしまったことを、友人に相談している場面から始まります。そこにクラスメイトのランボーくんこと蓬生(ほうせい)が紅に向かって「…俺じゃダメか」と言いながらロッカーを蹴りつけます。突然の壁ドンならぬ足ドンに紅は恐怖から身体を震わるのでした。
蓬生は10年前、隣に引っ越してきたときに紅に一目惚れし、それ以来毎日何かしらのアタックをし続けます。今日もゴミ拾いボランティアに勤しむ佐伯に対抗し、蓬生は綿ぼこりを集めたり、炭化したクッキーを無理矢理食べたりして紅の気を引こうとします。
そんなある日、紅はうまく焼けたクッキーを佐伯に渡そうとしていました。しかし同級生に先を越されてしまい、がっくりと落ち込みます。落ち込む紅を見た蓬生は、無理矢理クッキーを貰おうとしますが、紅に嫌がられ、さらに蓬生の姉に羽交い絞めにされて制止されるのでした。
その後、姉は蓬生に「好き好き言うだけが愛じゃないの。彼女の笑顔のためにときには優しく見守れる…その余裕こそ女子の求める愛よ!」と1冊の少女漫画を手渡します。その漫画を読んだ蓬生は『理想の男子像』に衝撃を受け、その翌日からは紅に「俺、お前の恋応援するから」と告げるようになります。
蓬生は紅のために佐伯の誕生日や血液型、趣味などこと細かく聞きに行き、紅にその情報を伝えるサポートをおこないます。突然の行動に紅は「ランボーくんはなんでここまでしてくれるの?」と不思議そうな様子でしたが、蓬生は「俺はお前をビビらせてばっかだった。でも俺は…紅が笑顔でいる方がいい」と伝えました。
後日、紅は意を決して佐伯に手作りクッキーを手渡します。しかし佐伯は「付き合ってる人は一応いるかな。年下の女の子がダメで」と受け取りを断られてしまいました。佐伯のこの対応に紅はショックを受けると同時に、自身も蓬生のアピールに対して「ダメ」と拒否していたことに気付き、自己嫌悪に陥ります。
この様子を見ていた蓬生は、紅の涙を自らの裾で拭いながら介抱します。どこまでも紅に対して献身的な蓬生を見て、紅は感謝と謝罪の意味を込めて「ラ、ランボーくん ありがとう……」と告げます。この言葉を聞いた蓬生は、照れ隠しに「うっせブス!!」と言いつつも「好きだぜブス」と囁き、紅を抱き寄せました。
照れてすぐに引き下がる蓬生でしたが、紅は自らの涙で汚れた蓬生のカーディガンを洗い、そして新たに手作りしたクッキーを蓬生に渡すのでした。
読者からは「2人の関係性に惹かれた!」「ランボーくんの不器用さに応援したくなる」などの声が挙がっています。そこで、作者のたかせうみさんに話を聞きました。
■告白のセリフには不器用さとでっかい愛情が詰まっている
-乱暴で不器用な男子の恋物語を描こうと考えたのは?
もともとはデビュー前の投稿作として描いていた作品なので、「どうしたら編集部の方の目に留まるだろう?」というところを強く意識していました。そこで物語をかき回してくれそうな、ちょっと乱暴で波乱を巻き起こすタイプの男子を主人公に設定したのがきっかけです。
-お気に入りのシーンや台詞はありますか
やっぱりラストの告白シーンの「好きだぜブス」ですね(笑)。
ランボーくんの不器用さと、でっかい愛情が全部詰め込まれている台詞だと思っていて、個人的にもすごく気に入っています。
-同作以外で、最近の発表作品を教えてください
現在は秋田書店のミステリーボニータにて、『部下がポジティブで泣きたい』というオフィスコメディを連載しています。ポジティブすぎる部下を抱えてしまった上司が、てんやわんやしながら奮闘するお話になっています(笑)。
もしよければ、こちらも読んでいただけたらうれしいです。
(海川 まこと/漫画収集家)





