「女性は家事が得意?」大人の8割が否定...東京都とキッザニアが調査した「性別の思い込み」の実態とは
「家事は女性の仕事」「力仕事は男性向き」などのイメージを無意識に持っていませんか?東京都生活文化局とKCJ GROUP株式会社(キッザニアの企画・運営)が行った調査では、大人の8割が「家事に向いている性別はない」と回答。一方、年齢が上がるほど、性別による思い込みが強まる傾向もうかがえました。
東京都がキッザニア東京で2023年から3年連続で開催している「アンコンシャス・バイアスウィーク」にあわせて、2025年10月から11月にかけて調査。来場した親子を対象に、アンコンシャス・バイアスに関する「投票アンケート」を実施し、約3000人の回答を得ました。
■周囲の影響で生まれる「性別に対する無意識の思い込み」
期間中に来場した親子に、それぞれの性別に対する無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)について、自分の考えに当てはまるシールを貼って答えてもらいました。
「女の人に向いていると思う仕事はありますか」という質問に「そう思う」と答えた割合は、子どもが85.1%、大人が90.7%です。さらに、「男の人に向いていると思う仕事はありますか」という質問でも、「そう思う」と答えた割合は、子どもが86.6%、大人が93.4%でした。
東京都が令和4、5年に実施した同様の調査でも、多くの人が「男女で仕事の向き・不向きがある」と回答しています。これらの調査では、小学生より高校生の方が、その割合が高くなる傾向が見られました。今回の調査でも同様の傾向が確認され、成長とともに周囲の影響を受け、性別に対する無意識の思い込みが形成されていく実態がうかがえます。
性別によって勉強の「得意」「不得意」があるかについては、こどもと大人で意見が分かれました。
「そう思う」と答えた人の割合は、こどもが51.9%、大人が49.8%でした。その理由として、「小さい頃は感じていたが、大人になると得意・不得意の差は感じなくなった」といった大人からの意見がありました。経験を重ねるうちに、自分の思い込みに気づくケースもあるようです。
家事に向いている性別について聞いたところ、最も多かった回答は「そのほかの考えがある」でした。家事に性別は関係ないとする意見は、子どもが49.6%、大人は77.8%という結果になりました。また、その理由として、次の意見が寄せられました。
・男女ではなく個人差、得意不得意に性別は関係ないと思う
・自分でやりたい、やりたくないを決めればいい
・男も女も料理のプロがいる
・家事は慣れも大きいので、性別による差異はないと思う
・生きるために必要なので(男も女も)どちらもできるはず、不得意な人がやっても努力をすればいいと思う。
一方、家事に向いている性別があると答えた人の割合は、子どもが38.2%に対し、大人は16.3%でした。
続いて、性別を理由に何かを諦めた経験について聞いたところ、子どもの75.2%、大人の74.0%が「ない」と答えました。
またアンコンシャス・バイアスを知っている人は、子どもが12.5%、大人は32.2%でした。
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今回のイベントではアンコンシャス・バイアスについて学び、子どもたちが無意識の思い込みに捉われずに自分の未来を自由に考える「チャレンジカード(名刺)」を作成しました。参加した子どもからは、「去年キッザニアでアンコンシャス・バイアスについて知ったので、それからいろいろなことにチャレンジしている」といった声が寄せられています。また、親からも「こどもと一緒に考えることができてうれしい」「(アンコンシャス・バイアスは)聞いたことがなかったが、これを機にもっと知りたいと思った」などの感想がありました。
【出典】KCJ GROUP/キッザニア ジャパン





