保護したのはパパなのに報われず…公民館で出会った体重300gのキジトラ、10年経っても揺るがぬ“ママ派”な日常

猫は、毛色や毛柄によって里親が決まりにくいことがある。ここ数年、話題になりがちなのは、「キジトラは人気がない」という心が痛む説。こうした理不尽かつ身勝手な意見に対して、キジトラ飼いがSNSで愛猫のかわいさを伝えるという流れが繰り返されている。

キジトラ猫の虎三郎くんと暮らす飼い主さん(@TH82624015)も、深いキジトラ愛や猫愛を持つひとりだ。犬派だった飼い主さんは虎三郎くんと出会ったことで、猫好きに。猫と暮らすことの幸せも知った。

■自宅には先住ウサギが!“公民館にいた子猫”を自宅に迎え入れて…

2016年8月、日課のランニングをしていた飼い主さん(パパさん)は近所の人から「公民館にいる猫を飼わないか」と声をかけられた。その猫こそが、虎三郎くんだ。当時、生後3カ月だった虎三郎くんは体重が300gしかなく、ガリガリの状態。

様子を見るだけのつもりだったが、胸が痛くなり、ご飯を与え、公民館に戻した。

だが、虎三郎くんは自力で飼い主さん宅へ戻り、倉庫でスヤスヤ。まるで、助けを求めているように思え、パパさんはお迎えを決意する。

虎三郎くんの体には、ノミやシラミがいたそう。そこで、駆除ができるまでの1週間はケージ生活を送ってもらった。

部屋の中を自由に歩けるようになってからは、先住ウサギの華蓮ちゃんと対面を果たす。虎三郎くんは友達になりたくて近づいたが、当初、華蓮ちゃんは攻撃的だったという。

「それでも虎三郎は根気よく近づき、ふたりはある程度、仲良しになりました」

絆が生まれてからは、華蓮ちゃんが攻撃をすることはなかったそう。2匹は互いを噛むことなく、仲良く暮らしてくれた。

なお、華蓮ちゃんは2024年4月に天寿を全うし、天国へ。最期が近づいた時、虎三郎くんは、ケージの外から華蓮ちゃんの様子をチェック。まるで別れの挨拶をしているかのような姿を見せてくれた。

■ママっ子な愛猫!保護したパパは複雑な気持ちに…

虎三郎くんには、家族しか知らないかわいい一面や個性がたくさんある。性格は、かなりのビビリだが、家族の前では甘えん坊。寝ている時には、大音量でいびきをかくこともある。

保護したのはパパさんだが、理不尽なことに虎三郎くんは大のママっ子。寝る時にママさんの布団に入り、枕も独占するなど、見せる態度にも違いがある。

「ママには背伸びして抱っこをせがみますし、鼻キスもします。起きている時は、ずっとママにべったり。パパには、しないです…」

ママをこよなく愛す虎三郎くんは現在、10歳。幸い健康優良児であり、病気とは無縁なニャン生を送っているが、家族はシニアケア用のご飯をあげるなどして体調管理に努めている。

■犬派から猫派になって知った“猫と暮らすことの醍醐味”

ママさんには勝てないものの、虎三郎くんはパパさんにも甘えん坊な姿を見せることがある。膝に乗るなどされると、パパさんは大きな幸せを感じるという。

実はパパさん、もともと犬派だったという。だが、虎三郎くんを迎えたことで猫派になり、猫と暮らすことの醍醐味を知ったという。

「常に真横にいてくれる安心感があります。人間の赤ちゃんと同じ感じがします」

日常生活はすっかり、虎三郎くん中心。ママを目で追う虎三郎くんを愛で、日々、絆を育んでいる。

虎三郎と出会えて、本当によかった--。そう愛を溢す飼い主さんは、持って生まれた毛色や毛柄も含めて虎三郎くんを愛している。いつか想いが実り、パパっ子な姿が見られる日が待ち遠しい。

(愛玩動物飼養管理士・古川 諭香)

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