少女が拾った生き物は…優しい出会いから始まる衝撃の展開 「ゾッとした」と戦慄の声相次ぐ【漫画】
もし飼い始めた生物が「思っていたのと違った」場合、あなたならどうするでしょうか。ペットと向き合う責任の重さを静かに問いかける漫画『くう。』(作・高野‐Koya‐さん)が、SNSで注目を集めています。
物語は、少女・空(くう)が公園で段ボール箱に入れられた「何か」を見つけたところから始まります。近づいてみると、そこにいたのは大きな目をした猫のような、不思議な生き物でした。あまりの愛らしさに心を奪われた空は、その生き物を「シロ」と名付け、自宅の庭でこっそり世話することにしました。
空はシロに食パンを与えてみると、シロは突然「ぱん。」と喋ります。空は驚きつつも「すごーい!てんさい!」と素直に喜び、「わたしの名前も呼んで!空っていうの!」と話しかけます。しかし、シロは空の言葉には応じませんでした。
その後、シロは「ういんなー。」「たいやき。」「やきそば。」と次々に話すようになり、食べるたびに体も少しずつ大きくなっていきます。ただ、空は何度も自分の名前を呼んでもらおうとしますが、それは叶いません。
そんなある日、空は友人のゆりに、初めてシロの存在を打ち明けます。興味津々のゆりは「あたし、ふじさきゆり!」とシロに自己紹介しました。すると翌日、シロは「ふじさきゆり。」とゆりの名前を呼ぶのでした。自分よりも友人の名前を先に呼んだことに強いショックを受けた空は「シロもゆりもだいっきらい!」と叫び、その場を去ってしまいます。
次の日学校でゆりが欠席していることを知った空が帰宅すると、家の中にはシロの姿がありました。問いかける空に、シロは再び「ふじさきゆり。」と答え、次の瞬間、空に襲いかかります。
その後、買い物から帰ってきた母親が目にしたのは、巨大化したシロの姿でした。シロの姿に驚いた母親は「……なに? 空は……?」とつぶやきます。そんな母親に向かってシロは「くう。」と言葉を発します。シロの大きな口の中には空の“手”が見えるのでした。
読者からは「喋ってるのは食べた物だけ……?」や「ゾッとした」「最初のダンボールの文字、消えかけてるけど『拾わないでください』って書いてない?」など細部に散りばめられたヒントに戦慄する声が相次いでいます。そんな同作について作者の高野‐Koya‐さんに話を聞きました。
■「一生を背負う」覚悟をもってもらえればと願っています
-同作を描こうと思われたきっかけがあれば教えてください。
ペットの殺処分をニュースで見たことです。飼いきれなくなった生物を捨てた人の中には、「思ってたより大きくなったから」「言うことを聞かなかったから」と言う人がいました。
「思っていたのと違った」ということは、人間同士ですら起こり得ますが、特に人間と他生物の生態や思考・常識の違いは大きいと思います。そういった違いを描けたらいいなと思いました。違うからこそ面白い部分も、怖い部分もありますよね。
今ペットを飼育している方、これから迎え入れようとしている方にはその生物について調べ、向き合い、「思っていたのと違った」と軽率に命を扱うことの無いよう、「一生を背負う」覚悟をもってもらえればと願っています。
-主人公と出会う以前のストーリーがあれば教えてください。
以前拾った人が同じように食われ、その親戚が異変に気付いて捨てました。ゴミ捨て場に置くわけにもいかず、殺すわけにもいかず、森に放つでもなく、無責任にもあの場に放置したのだと考えています。それから空腹が続き、あの大きさに戻りました。
-「シロ」の正体は、何だったのでしょうか?
ただのかわいい哺乳類かもしれませんし、未知のバケモノかもしれません。ご想像にお任せします。ただ、少なくとも「シロ」は、空ちゃんにかなり懐いていた、ということだけは明言します。
(海川 まこと/漫画収集家)





