若者が仕事を選ぶ際の相談相手は「母親中心」…親世代の知識や価値観に依存することの懸念とは
若者の仕事を選ぶ際の相談は「母親中心」--そんな調査結果が株式会社繋(東京都千代田区)による「若者のキャリア選択」に関する調査でわかりました。この家族に強く偏った相談ネットワークは、仕事を選ぶ際の情報の閉鎖性を生み出すとしています。
調査は、全国の15~24歳の男女1000人を対象として、2025年10月にインターネットで実施されました。
まず、「仕事を選ぶ際に感じる感情」を調べたところ、「不安」(全体19.0%、学生層20.0%)が最も高く、次いで「ダメかも感」(同16.4%、15.1%)、「思考停止」(同10.1%、10.5%)といったネガティブな感情が上位を占めました。
一方で、「ワクワク」(同9.5%、8.4%)や「好きなことを仕事にしたい」(同8.4%、8.9%)といった前向きな感情は相対的に低水準にとどまっていることから同社は、「どんな仕事があるのか、その仕事の実態はどうなのかといった基本的な情報の不足が心理的負担を強めている」と考察しています。
また、「仕事を選ぶ際の相談相手」としては、「母親」(学生層男性50.9%、学生層女性56.0%、社会人層男性41.7%、社会人層女性52.4%)が最多となり、次いで「父親」(同41.3%、31.0%、35.6%、52.4%)、「先生」(同23.2%、21.3%、18.3%、12.0%)と続き、相談ネットワークは家族に強く偏っていることが明らかになりました。
この結果について同社は、「親世代の知識や価値観に依存する構造は、現代の多様な職業や働き方に関する情報を遮断するリスクを伴います。特に母親は『安全志向』『安定重視』の傾向が強く、親自身が経験した時代背景や価値観に基づくアドバイスを行うため、現代の労働市場や新しい職業の実態を反映していない場合があります。その結果、若者の挑戦意欲が抑制され、キャリア選択の幅が狭まる可能性があります」とコメントしています。
加えて、仕事を選ぶ際、気軽に相談できる社会人に「話を聞いてみたい」と答えた割合は、学生層で37.3%、社会人層を含めた全体では36.9%となり、若者はパンフレットや求人票では得られない実際の経験談を求めていることがわかりました。
◇ ◇
【出典】
▽株式会社繋





