東海道新幹線名古屋~岐阜羽島間を名鉄寄り道旅 1時間860円でちょっと贅沢なひととき堪能
東海道新幹線、名古屋駅の西隣に位置するのが岐阜羽島駅です。岐阜羽島駅は在来線と接続しない新幹線単独駅なので、「行きにくい」というイメージを持たれるかもしれません。一方、岐阜羽島駅付近には名鉄羽島線の新羽島駅があり、名鉄名古屋駅からの所要時間は1時間くらいです。新幹線1駅分の名鉄の旅を楽しんでみました。
■意外と行きにくい岐阜羽島駅
岐阜羽島駅は岐阜県にある唯一の新幹線駅です。しかし、同駅にJR東海道本線は乗り入れず、JR岐阜駅からのアクセスが悪いことで知られています。岐阜羽島駅へのアクセスが良い東海道本線の主要駅は大垣駅です。名阪近鉄バスが岐阜羽島~大垣駅間の路線バスを運行し、所要時間は約30分です。ただし、本数は1時間あたり1本しかありません。
一方、名鉄名古屋駅から岐阜羽島駅までの所要時間は、名鉄で約1時間です。岐阜羽島駅付近には名鉄羽島線の新羽島駅があります。名鉄名古屋駅から新羽島駅までのルートは名古屋本線で笠松駅まで行き、笠松駅で竹鼻線・羽島線経由の新羽島行きに乗り継げます。
笠松駅には特急が停車し、名鉄名古屋~笠松間の所要時間(日中時間帯)は20分強。笠松~新羽島間の所要時間(日中時間帯)も20分強となり、待ち合わせ時間を含めると、名鉄名古屋駅から新羽島駅までの所要時間は50分強、運賃は860円です。
■新幹線1駅分の860円の旅
名鉄名古屋駅から新羽島駅まで乗ってみました。名鉄名古屋駅から14時38分発の特急名鉄岐阜行きに乗りますが、せっかくなので全車指定の特別車を試してみることにしました。
名鉄岐阜~豊橋間を走る快速特急・特急はリクライニングシートの特別車と転換クロスシートの一般車で構成されています。特別車への乗車には乗車券の他にミューチケットが必要です。
ミューチケットの正規料金は一律450円ですが、一部列車を除き、土休日の終日および平日9時から16時59分の間に乗車駅を発車し、かつ特別車チケットレスサービスを利用した場合の料金は300円です。名鉄名古屋駅では真ん中にあるホーム(2番ホーム・3番ホーム)から乗車します。
車内はリクライニングシートが並び、落ち着いた雰囲気。乗車時間は20分ほどですが、ちょっとした贅沢が味わえます。
名古屋~岐阜間において、名鉄のライバルはJR東海道本線になりますが、名鉄の方が路線距離が長く、名岐間直通では少し不利です。そのため、名鉄特急は中間主要駅からの集客に力を入れています。笠松駅もその一つです。木曽川を渡ると、笠松駅に到着します。
笠松駅で普通新羽島行きに乗り換えました。新羽島行きは2両編成のロングシートでしたが、ワンマン運転ではないことに驚きました。しかも、車内放送は車掌による肉声。昭和生まれの車両も相まって、個人的には平成の鉄道風景そのものといった趣でした。
笠松~新羽島間は笠松~江吉良間は竹鼻線、江吉良~新羽島間は羽島線ですが、事実上、一つの路線として扱われています。竹鼻線は江吉良駅から大須駅まで延びていましたが、2001年に江吉良~大須間が廃線になりました。
のんびりとした風景の中を走った後、15時32分に高架駅の新羽島駅に到着。岐阜中心部から大阪、東京方面へは名古屋から東海道新幹線に乗り換えた方が早いこともあり、岐阜羽島駅へ乗り継ぐ客は見かけませんでした。
新幹線1駅間だけ、地元の私鉄線に乗車することは実に楽しいものです。名鉄名古屋~新羽島間は同じく両駅とも東海道新幹線に接続する名鉄名古屋~豊橋間よりも5分ほど所要時間を要しますが、普通運賃は860円(名鉄名古屋~豊橋間は1,270円)とお財布にもやさしい旅です。みなさんも試されてはいかがですか。
(まいどなニュース特約・新田 浩之)





