ド派手なホスト広告が消えた繁華街 改正風営法で業界は儲からなくなった?【ホスト好きな女性たちに取材】
推し活の一環として、ホストクラブへ通う女性が急増しています。街中で走る街宣トラックや看板、SNSやYouTubeでホストという存在を目の当たりにする機会が多く、華やかな世界を求める人々は吸い込まれるように歓楽街へ向かったのです。
あくまで飲み屋は遊びに過ぎないため、道を踏み外さなければ悪いことではないでしょう。しかし、ホストクラブは基本料金が一般的な概念とはかけ離れた場所。無理をして通い、犯罪などに手を染める女性が相次ぎました。
そのため、2025年6月28日には風営法が改正されます。大々的なランキングの発表や売り上げバトルイベントと役職の廃止、さらに広告規制がかかっている現状です。しかし、どんなに規制が強まっても「(遊びに)行く人は行く」ものですし、もともと売り上げを持つキャストは想像するよりも“通常運転”なのだそう……!?
そこで、風営法改正以前から現在までホストクラブに通い続ける女性「ひめさん(仮名)」と、風営法改正時に足が遠のいた女性「かおりさん(仮名)」に、現状を聞いてみました。
■現在もホストクラブに通う女性「遊び方なんて変わらない」
「ホストが相変わらず好きすぎる」と語るのは、現在25歳のひめさん。彼女はハタチの頃友人に連れられたホストクラブですっかりと“沼”にハマり、夜遊びを続けるナイトワーカーです。
決して“エース”と呼ばれる一番の太客ではありませんが、毎月100万~200万円程度は指名ホスト(以下、担当)につぎ込んでいるとか。6月に施行された規制について尋ねると「これっぽっちも気にしてないけど」と、サッパリした答えが返ってきました(以下『』内、ひめさん談)
『ホストのメディア露出とは関係なく通い始めたタイプだからかな?規制なんて全然気にならなかったですね。担当の役職とか売り上げイベントとか、看板に載る・載らないはどうでもよくて(笑)だから遊び方なんて一切変わりませんよ。もともと私は“担当を有名にするために頑張りたい!”という気持ちはないです』
担当のことは好きなものの、ひめさんは自分の気が向いた時に夜遊びをしているだけで、担当のために全てを捧げている訳ではありませんでした。
『私よりもっとホストにお金落としてる友達も、どうでもいいって言ってましたよ!ああいうのに難色を示すのって相当盲目的なファンくらいじゃない?担当を芸能人みたいな目で見てるコからすれば、看板に載ったとか役職がひとつ偉くなったとかで大騒ぎするんでしょうけど……。ぶっちゃけ、売り上げバトルとかホストの自己満足で、ウチら客には何の関係もないですからね(笑)だから、遊び方はずっと同じだし使う金額も一定』
実際にひめさんの担当も、初回の飛び込み指名は減ったものの大きく数字がダウンすることはなかった様子です。傍から見ていると、規制イコール全員にダメージの印象が強いのですが、実際のところは思ったよりも……といったところでしょう。
■規制後のホストクラブで「目が覚めた」←そのワケは?
規制が気にならない人がいる一方で、ルール改定後「ちょっと目が覚めてしまいました」と語るのは33歳のかおりさん。彼女は昼職と夜職を兼業しており、月収100万円以上を稼ぐツワモノです。ホストクラブに通い始めたのはホストのYouTubeチャンネルがきっかけでした。
もともと彼女はアイドルの推し活に励んでおり、イケメン好きが高じてホスト通いへ移行します。先ほどのひめさんが言うところの「担当を芸能人のような目で見るタイプ」を自称し、距離感の近さに魅了されているのです。
そのため、派手な宣伝もダメ役職を名乗るのもダメ店内イベントも穏やかに……となると、かおりさんにとって物足りません(以下『』内、かおりさん談)。
『アイドルの追っかけ時代もイベントが大好きでした。生誕ライブは大きなスタンド花を出していたし、推しがメディアに出たら全てチェックして……。PVの撮影地の“聖地巡礼”などが楽しかったんですよ。ホストの場合は、アドトラや看板の写真を撮るのがイイ!みたいなね。
私はエースではないけど、売り上げバトルのお祭りっぽい雰囲気が好きでした。ホスト遊びをイベントとして捉えていた部分があり、催しが一切なくなるとちょっと味気ないです。規制後はどのホストもYouTubeチャンネルの更新が控えめになり、“供給”が少ないのもつまらなく感じて、だいぶ店から足が遠のきました』
現在の彼女はお店に行く頻度を減らし、アイドルオタクとして復帰中。華やかな世界を好むからこそ、「変化の多い環境が楽しい」と語るのでした。
『もちろん担当のことは大好きですよ!カッコいいし、本当に王子様みたいですもん。でも私は彼が好き以外にプラスアルファの理由がないと、熱が冷めるんだなって学びましたね(笑)“××億円プレーヤー”みたいな肩書も好きだったから、いつか規制前の歓楽街に戻ってほしいとひっそり願ってます』
ちなみにかおりさんの担当も売れっ子のため、規制後に売り上げが急降下することはなかったそう。ただ一部では苦戦を強いられ、以前ほど数字が戻らないキャストもいるそうです。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。




