ピークは決算期 経理の仕事できついこと 「間違いが許されない」「インセンティブがない」
経理経験者の約4人に1人が、「間違いが許されない」プレッシャーを最も負担に感じていることがわかりました。株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が実施した「経理の仕事できついこと」に関する意識調査によると、1位は「間違いが許されない」でした。仕事が特にきつい時期としては、半数以上が「決算期」を挙げています。
経理の仕事をしたことがある全国の男女367人(女性248人/男性119人)を対象として、2025年9月にインターネットで実施されました。
■1円の誤差も許されないプレッシャー
【1位:間違いが許されない】
▽失敗が許されずできて当たり前という減点方式で、通常はインセンティブがないこと(40代 男性)
▽お金を扱う仕事なので、計算ミスは許されない。1円でも合わないと合うまで何度も見直しをするので精神的にきつい(40代 女性)
「1円の誤差も許されない」という厳しさがあるほか、「数字は合っていて当たり前」「正確にできて当たり前」という雰囲気がプレッシャーになっているようです。
【2位:締め切りに追われる】
▽締め切りがとにかく多く厳しいので、確実に金額を合わせていかないと、合わなかったときの焦りなどが精神的にも苦痛となる(20代 女性)
▽どれだけ過密スケジュールだったとしても、締め日までに数字を確定させる必要がある(30代 女性)
スケジュールが厳格に決まっている経理業務。どんなに忙しくても「締め切りは絶対」という考え方が重圧になっていることがうかがえます。
【3位:細かい作業が多い】
▽細かいミスが多く起こる(20代 男性)
▽細かい数字を扱うため、常に集中力を維持する必要がある(40代 女性)
経理の仕事は細かな作業の積み重ねです。単調な繰り返しのようでいて、ひとつの入力ミスがトラブルにつながるため、常に集中力を保つ必要があります。
【4位:コミュニケーションを求められる】
▽他の業務で忙しそうな人に、経費精算の催促をすることが心苦しくて辛いです(30代 女性)
▽他部署への「協力要請」「通達」「説明」が頻繁なこと(50代以上 女性)
黙々と作業するイメージのある経理ですが、実際には各部署への督促やミス指摘など、気を使うやりとりも多いようです。
【5位:確認作業が多い】
▽社内外のミスの間に挟まれたりするため、確認作業などが多い(20代 男性)
▽いい加減な経費精算の確認作業(40代 女性)
情報の正確性を確認する作業は終わりが見えにくく、不備があれば原因究明のために確認を繰り返すことになり、ストレスの原因となっています。
■繁忙期は「決算期」がダントツ
続いて、「経理の仕事がとくにきつい時期」を尋ねたところ、1位は「決算期」(55.9%)で過半数を占めました。次いで、2位「月末」(49.0%)、3位「月初」(18.5%)と続き、業務が特定の時期に集中する実態が明らかになりました。
回答者からは「決算期がとくにきつい。支店が4つあるのですべてひとつずつ確認していくのだが、不明金や担当者でもわからないことがあるなど、処理にとても時間がかかって大変」(30代 女性)、「監査のときは部署全体がピリピリする感じでしんどいです」(40代 女性)といった声が寄せられています。
■きつさを和らげる工夫は「前倒し」
では、経理職の人たちはどのようにして仕事のきつさを乗り越えているのでしょうか。「きつさをやわらげる工夫」を聞いたところ、1位「タスクを前倒しでこなす」(46.0%)、2位「タスク管理を行う」(25.1%)となり、業務を計画的に進めることで負担を減らそうとする姿勢が見られました。
【1位:タスクを前倒しでこなす】
▽ひとりで進められる範囲の仕事については、早めに進めておく(40代 女性)
▽仮で入力できるデータは入力しておいて、「証憑待ち」などのタグをつけておく。証憑入手次第本入力するなどして、証憑が来てから作業が集中するのを予防している(50代以上 男性)
【2位:タスク管理を行う】
▽タスクを細分化して計画的に進めるようにしている。大きな作業にいきなり取り組むと圧倒されるので、まずは小さな部分ごとにわけて、段階的に達成感を得られるよう意識している(30代 女性)
▽1枚の用紙でタスクと期日を一覧化し、作業の段取りを考え、日々修正すること(50代以上 男性)
ほかにも、「Excelや会計ソフトを活用してマクロや関数を駆使し、繰り返し作業を自動化」(40代 女性)といった効率化や、「仕事は仕事と割り切って、職場を出たらすべて忘れ気分転換すること」(50代以上 男性)といったメンタル面での工夫も挙げられました。
【出典】Biz Hitsオンラインアシスタント





