【大学受験】保護者の7割以上「塾・予備校の月謝が高い」…理想と現実のギャップとは!?
じゅけラボ予備校(大阪市北区)は、このほど「高校3年生の時(大学受験期)の教育費」に関する調査を実施しました。それによると、高校3年時の教育サービスの月謝に対して、保護者の過半数が「月3万円未満」を適正価格と考えている一方で、実際の支払額のボリュームゾーンはそれよりも高く、理想と現実の間に大きな乖離があることが浮き彫りとなりました。
調査は、2025年現在、大学生の子どもが大学入試に向けて塾や予備校などの教育サービスを利用していた全国の保護者475人を対象として、2025年8月~9月の期間にインターネットで実施されました。
まず、「塾や予備校などの月謝に対する率直な感覚」を聞いたところ、「非常に高いと感じた」が28.5%、「やや高いと感じた」が43.8%となり、約4人に3人の保護者が金銭的な負担感を抱えていたことが判明しました。
そこで、「安い、または適正だと思う大学受験期の塾・予備校の月謝」を尋ねたところ、「月2万円~3万円未満」(30.1%)や「月2万円未満」(24.0%)に回答が集まり、過半数の保護者が「月3万円未満」を適正、あるいは安いと感じる価格帯だと考えていることがわかりました。
しかし、「実際に支払っていた塾・予備校などの月謝」の最多価格帯は、安いまたは適正だと思う月謝から1万円高い「月3万円~4万円未満」(17.9%)と「月2万円~3万円未満」(16.8%)が上位となり、過半数の保護者が月謝の適正額を「3万円未満」と考えているのに対して、実際の月謝が「月3万円未満」の家庭は約3割にとどまりました。
この結果について同校は、「このような予算感の異なる2つの大きな層で共通して見られる『1万円の上乗せ』こそが、多くの家庭が塾費用を『高い』と感じる構造的な原因と言えるのではないか」とコメントしています。
その一方で、「月5万円以上」の月謝を「安い、または適正」と考える保護者は、全体のわずか7.3%にとどまったのに対して、実際に「月5万円以上」の月謝を支払っていた家庭は、その3倍以上となる23.4%にのぼっており、難関大学合格への期待を込め、費用対効果に疑問を感じながらも「我が子の未来のため」と覚悟を決めて投資を行っている、保護者の切実な姿が浮き彫りになりました。
では、月謝を「妥当だ」と感じるか、それとも「高い」と感じるか。その心理的な境界線はどこにあるのでしょうか。
調査の結果、保護者が「適正」と考える金額を見ると、「月3万円~4万円未満」が16.2%で、次の価格帯である「月4万円~5万円未満」は6.7%へと急減。
これに対して、実際に「月4万円~5万円未満」を支払っていた家庭は10.7%となり、「月4万円」という金額は、多くの家庭にとって単なる教育費から家計を圧迫する”重い負担”へと心理的に変化する、明確な「壁」であることがうかがえました。





